不定期刊行   中信高校山岳部かわらばん       第1号  2002.3.10

                   編集責任者 大西 浩

                              木曽高等学校 定時制

木曽高校定時制アウトドア同好会の日帰り山スキー

木曽高校定時制アウトドア同好会では、3月2日御岳山山スキー体験を日帰りで行なった。参加者は1年生の若田君に顧問松本先生と私大西。当日は朝、木曽高校を出発。八海山からゴンドラで田の原まであがる。私以外は山スキー初体験。三笠山を回り込み、7合目の鳥居からシール登行。この日は今月末に一泊で登りに来るための訓練ということで、8合目の金剛童子まで登った。天気も最高で楽しい一日だった。

御岳はここ2年、大町高校と木曽高校が2月または3月に登っています。詳細は中信高校山岳部年報を参照してください。高校生の冬山経験には最適のフィールドです。ぜひ他の学校の方もどうぞ。なお、山スキーは蟻ヶ崎高校(羨ましいことに部室に7セットもありました)から借用しました。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

5月の第2週は、今から予定しておいてください。

  山岳総合センター「長野県高等学校登山研修会」です

今年度も5月10日(金)〜5月12日(日)の2泊3日の日程で上記研修会が開催されます。内容は2日目、3日目の針ノ木雪渓での研修をメインに、初日はセンターと人工岩場で研修をします。この研修会は山岳センターの数ある研修会の中でも最も歴史のあるもので、かつては参加者が多くて人数制限をしたこともあったそうです。それが、ここ数年参加校が激減しました。学校によっては、「雪山に生徒を連れていかないから」とか「難しいことをするようだから」「ザイルなんて必要ない」との顧問の先生方の声も耳にしますが、果たしてそうでしょうか。

 私個人としては中信地区の学校の山岳部の生徒は基本的にこの研修会には参加してほしいと思っています。その理由を以下に簡単に書きます。

北アルプスの残雪期の山は、雪と芽吹きの美しさで一年中で一番美しい。その北アルプスのふもとの山で山岳部をやっていながら、この素晴らしい山を経験せずに卒業していくのでは寂しい。5月になるとそんなに寒くないので、初めて雪の上で寝る体験をするのには最適で、新入生でも有意義な経験をすることができる。他の学校の生徒とも班を組んで行動することで学校を越えた仲間ができる。ザイルワークを勉強するのに岩場では危険をともなうが、雪の上は安全。センターでお願いした講師が責任をもって生徒の指導をするので、自分は雪山の心得のない顧問も、研修中は講師に任せておけばいいので安心。また顧問は顧問で班を構成するのでそこで自分の勉強もできる。

ということで、いいことづくめだと思いませんか?僕自身もこの研修会で得た技術が雪山のスタートでした。

新年度は、各校大勢の新入部員とともに、大町で会いましょう。

 

中信地区 新専門委員長に 小林國弘氏 内定

新年度4月から、中信地区の高体連登山専門部の態勢が変わります。専門委員長には小林國弘先生が内定しています。正式には新年度当初に行われる中信高体連の総会の場での決定になりますが、これについては100%変わることはないと思います。大西は今井先生から引き継ぎ7年間やらせていただきましたが、皆さまのおかげでなんとか無事仕事をおえることができました。この場を借りてお礼申し上げます。

なお、専門委員についても、人事異動の関係で、新たな態勢をくまねばならないことも考えられます。現在は木曽から大西、塩尻から赤羽、松筑から向井、小林、大北から松田、浮須の6人態勢です。この地域バランスが大きく崩れることも予想されています。後がまを探すところまでが専門委員長の仕事だそうですので、年度内に大西の方から個別にお願いを申し上げる方もいらっしゃると思います。ご依頼申し上げた折りは快くお引き受け下さいますよう、よろしくお願いいたします。

  セリッククラムムスターグ

カシタシ主峰)写真展を開催します

昨年登頂に成功した信高山岳会のセリッククラムムスターグ(カシタシ主峰)の写真展の第4弾が3月20日から24日まで上田市のうえしん海野町ホールにて、第5弾が4月2日から8日まで岡谷市の岡谷東急内の市民ホールにて開催されます。2月に井上で開かれた際にも好評でした。中信地区ではこのあと5月に穂高町での開催が予定されています。(予定が決まりましたらまた情報を流します)ぜひ、ご覧下さい。

また、写真パネルを学校等で飾っていただけるところがありましたら大西までご一報下さい。この遠征のコンセプトは「高校生に夢を」でした。ぜひ一人でも多くの高校生にみてもらいたいと思います。

編集子のひとりごと

7年間中信地区の登山専門部の委員長をさせていただきました。この間、少しでも高校山岳部の活性化に役立てばとの思いで、いろいろやって来ました。国体、インターハイ、海外登山。そんな中で、県内外の高校山岳部の様子、国体やクライミングに関する情報等については、多少なりとも蓄積ができました。また全国の高体連の仲間や山岳協会、山岳センターとのつながり、中国新疆や青海の登山協会などとの人脈もできました。そんなものを少しでも還元できればとの思いで、こんな情報を不定期で発信することを思いつきました。息切れしてすぐ途切れてしまうかもしれませんが、ゆくゆくは多くの顧問の先生や高校生からも情報をもらったりして、ぼつぼつと続けていきたいと思っています。

ご意見ご批判等をいただければ幸いです。またこの場でとりあげてほしい情報、山行記録などもお寄せ下さい。次回発行を乞うご期待。(大西 記)