不定期刊行             11  2002.5.29

  中信高校山岳部かわらばん   編集責任者 大西 浩

                             木曽高等学校 定時制

保険加入のご希望はないですか

 かわらばんの第2号で日本山岳協会の山岳共済についてご案内いたしました。これについては何校からか問い合わせがありましたので、再度とりあげたいと思います。この保険は、以下のようなものです。

 名称は「日本山岳協会特別共済」といい、引き受け損害保険会社は三井住友海上火災保険鰍ナす。この特別会員制度は高校山岳部を対象とした新しい制度で、高校山岳部には最適の共済制度です。

対象となる登山は、要項では「常時、ピッケル、アイゼン、ザイル等を使用しない山行を対象とします。人工壁は対象となります。」とかかれています。常時ピッケル、アイゼン、ザイル等を使用しない山行ということですので、基本的には厳冬期以外の登山はすべて対象になるというのが解釈のようで、残雪期などに顧問が安全のためにこれらのものをもたせた山行については、大丈夫だろうということでした。これらのことについては加入する前に、各校ごとその年の山行(単年度の保険だから)を具体的に検討した上で、事務局に問い合わせて確認をしておけば問題はないように思います。電話すれば懇切丁寧に対応してくれます。

具体的な内容は以下の通りです。保険期間は4月1日より1年間で、1年間に何回行ってもこの保険で補償範囲となります。

タイプ

T型

U型

会費

3,000円  

6,000円  

死亡・後遺障害保険

300万円  

300万円  

捜索救助保険金

300万円  

300万円  

個人賠償責任保険

1億円  

1億円  

入院保険金

1,000円  

3,000円

通院保険金

 

1,500円  

問い合わせ先 日山協山岳共済事務センター

電話:03−5958−3396 ファックス:03−5958−3397

eメールアドレス:sangakukyousai@mbd.sphere.ne.jp

 

今年山岳総合センターの研修会の参加者の声

 かわらばんの9号でお約束した通り、山岳総合センターの研修会に参加した高校生の生の声を載せます。参加は大町、池田工業、松本美須々ヶ丘、木曽の4校のみでしたが、それぞれの学校から一名ずつあげました。この研修会が1年生でも、また3年生でも十分に実のあるものだということがわかっていただけるものと思います。各校ぜひ、次年度は参加を検討して下さい。

                            たくさんのことを短時間にまなぶことができて良かったです。私たちのペースで指導してもらったので無理なく研修することができてよかったです。楽しみながらいろいろなことを学べました。説明もわかりやすく、とても有意義な時をすごせたので、ぜひまた来年もここへ来たいです。(木曽高校 1年 女子)

                            知らなかったロープの結び方や、山の知識を学ぶことができ、たいへんよかった。3年間ワンゲルをやってきたのに、知らないことが多く、この講習で学ぶことができ、よかった。3年になってはじめてこの研修会に参加したが、もっと早い時期に参加できれば今までの山行で役立てることがたくさんあったので、少し残念な気がした。でも、雪上での歩行やロープワークなどたくさんのことが学べたので、高校での残り少ない活動に役立てて行きたい。今まで知らないことがたくさんあったので、危険な山で楽しく安全に活動できるよう自分ももっと山の勉強をしっかりしないと行けないと思った。(美須々ヶ丘高校 3年 男子)

                            ロープの結び方やテープの結び方がわかってよかったと思う。アイゼンの付け方がわかり、よかった。雪渓のしくみやザイルを使う意味などがわかりよかったと思う。植物の強大さやなだれなどのしくみがわかりよかった。雪上の歩き方やアイゼンを付けたときの歩き方などがわかりよかった。ピッケルの使い方やピッケルでの滑落の停止方法がわかりよかった。ザイルの使い方などがわかりよかった。クライミングのやり方や確保の仕方がわかってよかった。雪の上でのテントは濡れやすいのでもっと気をつけてやればよかった。雪上で寝るときはもっと着込んで寝ればよかった。(大町高校 1年生 男子)

                            山に登ったり、安全に行動するための事を何回も分かるまで教えてもらえて、これからのためになった。初めての雪上ということもあり、「アイゼン」など初めて身に付けるものが数多くあり、とまどったこともありましたが、なんとか覚えることができて、よかったと思った。「アイゼン」をひっかけてコケたりしたこともあったけど、事故もなくできてよかった。(池田工業高校 一年 男子)

 

 センターのホームページ http://www.nagano-c.ed.jp/sance/h14/H14fukei.htm ではこの研修会の様子が写真で紹介されています。木曽高校の女の子が人工壁に挑戦(へばりついている?)姿や、テント設営の様子、ザイルを使った訓練の様子などが載っています。興味のある方は覗いてみて下さい。

編集子のひとりごと

いよいよ明日から県大会が始まります。オブザーバー、顧問監督役員などすべて合わせると200名を越える県内の高校の山関係者が集います。黒姫山はさすが雪深い奥信濃の山です。先日下見で入ったおり、北斜面の残雪にはずいぶんてこずりました。私が専門委員長をさせていただいていたときは、とにかく無事に大会が終わればいいとそれだけを祈っていましたが、結構いろいろなトラブルがありました。大会終了後のかわらばんで「いい大会だった」と書けるよう役員の一人として及ばずながら協力して大会を盛り上げたいと思っています。次号は県大会特集?かな。期待しないで待っててね。(大西)