不定期刊行 第30号 2002.10.18
中信高校山岳部かわらばん
編集責任者 大西 浩
木曽高等学校 定時制
かわらばんも30号・・・世の中の動きについていけない僕ですが、かわらばんは同じスタイルで発行し続けます。
私事ではあるが(大体このかわらばんがそうなのだから敢えてことわるまでもないのだが・・・)、ついに我が信高山岳会(信濃高等学校教職員山岳会)のHPが立ち上がった。作成者は誰あろう、県高体連登山専門部委員長竹内氏その人である。彼自身のHPも美しい写真が満載されていて、なかなかのできばえだと思っていた(ただし一ヶ所ポカラ宮ってのは気になるなぁ・・・失礼)のだが、今回は新たに会のHPまでたちあげてくれたのだ。かわらばんも発行するとすぐに、長野工業の若狭先生が高体連のHPにアップして下さっている。そのため、私が送っている方以外にも、このかわらばんを読んでいただいている方がいるわけだ。じゃーお前もHPを開けばいいじゃないかという声も聞こえてきそうだが、私は当面は今のスタイルを変えたくないと思っている。
それはなぜか。やはりそれは、読んでほしい人に読んでほしいからなのである。人により様々であろうが、私自身は積極的に、自分からHPを覗きにいくということが苦手なのである。したがって人にいわれて、面白いサイトがあると知ってそのときはそのHPを覗いても、莫大な量の情報の中からそれを選択して、結局いつ更新されるかわからないHPを覗きに行くタイミングがうまくつかめないのだ。MLというような方法もあると聞いてはいるが、それともどうも私の考えは違うような気がする。いや、実は同じことなのかもしれないが、私にはちょっとついていけない世界なのである。ただ、前号のような重いものを送るときは迷惑な場合もあるかもしれない。そんなときはご容赦ください。(これだけは、何かいい方法を考えないといけないかもしれません・・・)
結局、自分ではこうして情報を発信していながら、これはあくまでアナログ的な発信の仕方(こういう言い方が適当であるかわからないが・・・)であって、新聞のような形でないとどうも落ち着かないのである。だから、これからも読んでほしい人、私のようなものの情報でも喜んでくれる方には「かわらばん」として送り続けます。不要な場合はご一報ください。
山と自然のシンポジウム―――今日から松本市で開催
標記のイベントが今日から20日までの日程(20日は美ヶ原、八方尾根現地視察)で、松本市Mウイングで行われている。今年は周知のように、国連の定めた国際山岳年だが、これは山岳地の問題を世界共通のテーマとして、自然、文化、経済などさまざまな面から考え、改善に向けて行動する年と位置づけてきめられたものだ。このイベントは環境省がこの趣旨に賛同し、山の自然環境やその利用のあり方について考える場として主催し、開催したものだ。
初日の今日は午後1時からはじまり、小泉武栄東京学芸大教授の「山のつきあい方、楽しみ方」と題した基調講演に続いて、課題が提起されることになっている。
そして明日は3つの分科会にわかれ、それぞれの立場の方がシンポジウムを行うことになっている。下に簡単に日程を掲げますので、もし興味のおありの方はぜひ足をお運びください。
10月18日
13:00 |
開会 |
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13:40〜14:40 |
基調講演 |
山のつきあい方、楽しみ方 |
小泉武栄(東京学芸大学教授) |
15:00〜15:20 |
問題提起 |
映像「守れるか日本の山と自然」 |
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15:20〜15:40 |
課題提起 |
「山と自然のあり方長期ビジョン」を提案する |
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15:40〜16:40 |
特別講演 |
押し花の楽しみ方とその素晴らしき世界 |
杉野宣雄(押し花作家) |
16:40〜17:20 |
特別講演 |
山と自然が教えてくれたこと |
大久保由美子(登山愛好家) |
10月19日
午前中(9:30〜11:30)
報告 テーマ1 |
登山道の整備と高山植物の保護 |
菊地俊朗(山岳ジャーナリスト) 土田勝義(信州大学教授) 福留修文(株 西日本科学技術研究所) 和田克臣(関西大学教授) |
報告 テーマ2 |
ごみ減量化とトイレ対策 |
上幸雄(日本トイレ協会) 山田恒男(常念小屋) 幸丸政明(岩手県立大学教授) 大沼進(富山県自然保護課) 矢崎和広(茅野市長) |
報告 テーマ3 |
新しい山の利用をすすめるしくみ |
加藤峰夫(横浜国立大学教授) 伊藤太一(筑波大学環境科学研究所) 吉田正人(財 日本自然保護協会) 鬼沢真之(自由の森学園高等学校) 美馬秀夫(石川県自然保護課) |
午後(13:00〜15:30)
第1 分科会 |
山の適正利用に向けた登山道のあり方を提案する 〜ワイズユースと参加型公園管理の仕組みづくり〜 |
菊地俊朗(山岳ジャーナリスト) 土田勝義(信州大学教授) 青山千彰(関西大学教授) 環境省 |
第2 分科会 |
山のトイレとごみ問題の解決法を考える 〜登山者・山小屋・民間・行政の協働システムづくり〜 |
上幸雄(日本トイレ協会) 穂刈康治(槍岳山荘) 北村節子(HAT−J) 静岡県 環境省 |
第3 分科会 |
新しい山の自然・文化の楽しみ方を提案する 〜「マイ百名山」、「山の文化研究会」をみんなでつくる〜 |
加藤修夫(横浜国立大学教授) 黒笹慈幾(ビーパル編集長) (社 日本旅行業協会) 環境省 |
16:00〜17:30
総括 |
「山と自然のあり方長期ビジョン」策定に向けて 〜現在・10年後・100年後の山と自然の姿を描く〜 |
菊地俊朗(山岳ジャーナリスト) 伊藤太一(筑波大学環境科学研究所) 田中文男(社 日本山岳協会) 加藤峰夫(横浜国立大学教授) 環境省 |
編集子のひとりごと
かわらばんもおかげさまで30号を迎えました。それにしても、ちょっと今日の情報は遅かったですね。まあ、こんなことが行なわれたということの報告ととらえることでご容赦願います。信高のHPも見てね。高体連からもリンクしてます。(大西 記)
(大西 記)