不定期刊行             32  2002.10.24

中信高校山岳部かわらばん

   編集責任者 大西 浩

                             木曽高等学校 定時制

田川高校の秋合宿 IN 蓼科山

 田川高校山岳アウトドア部では、10月12日(土)に顧問2名、生徒3名(2年生男子2名、1年生男子1名)で、蓼科山へ登ってきました。

 朝7時に車で学校を出発し、8時半に「御泉水七合目登山口」(標高1900m)から登り始めました。連休ということもあって、その時点で駐車場はもう半分ほど埋まっていました。ちらほらと色づいている木々の間を抜け、40分ほど登った「天狗の露地」で一休み。久しぶりの山行でみんな山の新鮮な空気を満喫する。そこから「蓼科山荘」(標高2370m)までは急登が続くものの、丸太で登山道が整備されていて登り易い。9時半頃「蓼科山荘」(将軍平)に到着。デイパックだけの男子高校生はさすがに足が速く、顧問2人は遅れて到着。山荘前に並べられたジョッキに入った生ビールと豚汁の鍋が登山客の欲求をそそる。小休止の後、見上げるような円錐丘の頂上に向かう。ここからは、様相が一変して南側(スズラン峠側)から登っても同じだが、大きな岩がゴロゴロしているルートになる。軍手をはめて岩をホールドしながら登ること約30分で、これまた岩がゴロゴロしている蓼科山の火口(山頂・標高2530m)に到着した。この日は雲ひとつない晴天で、中部地方の主な山を見渡すことができた。独立峰なので遮るものがない。南から鳳凰、白根三山、甲斐駒、仙丈、中央アルプス、御岳、乗鞍、穂高・槍の連峰、立山、後立連峰。北から妙高、浅間。八ヶ岳は指呼の間だ。

 1時間ほど、頂上で絶景を満喫する。風も弱くヤッケは不要で最高の日和であった。

 下山は寂しいものである。せっかく登ってきたのに、という惜別の思いがある。「蓼科山荘」まで下山し、持ってきたおにぎりを食べる。たくさんの人が登ってきていて、小屋の前は人で溢れかえっている。1時間ほどで登山口に戻った。登り始めた時には半分ほどの駐車場が、ほぼいっぱいで、道路にも車が溢れていた。

 顧問としては久しぶりの山行で腿が痛かったけれど、部員たちの中からは、早くも次の山行や今後の部活動のことが話題になり、今後の部活動に向けて良いきっかけとなる山行になったと思う。

田川高校山岳部顧問 菅沼直樹

4回ジュニアクライミングカップ IN 小谷ちゃんめろ

標記の大会が小谷村の交流センター「ちゃんめろ」内のちゃんめろウォールを会場に開かれます。今年で4回目の開催になります。開催要項は毎年各学校学校長宛送られていたはずですが、なぜかあまり知られていません。長野県山岳協会のジュニア委員会が主催している大会です。今年も9月8日付けで、学校長と山岳部顧問あての文書が、長山協ジュニア委員長と高体連登山専門部委員長の連名で出されています。もし、文書が必要な向きは村主長山協ジュニア委員長までお申し出ください。

さて、ここちゃんめろウォールは小谷村のペンション「シェルパ」のオーナー福山さんが中心になって作り、小谷村のクライミング愛好者が自主的に管理しているものです。壁は屋内に設置されており、天井までの前傾壁とボルダー用の壁があり、十分楽しめるものになっています。筆者もまだ実は1度しか伺ったことがないのですが、壁は時々更新されているようですから、楽しみです。場所はコルチナスキー場のすぐそばです。県内最北の村、小谷村と少々遠いですが、松本からなら1時間半もかからずにいけます。豊科インターからなら1時間ぐらいでしょうか。

11月9日(土)にこの壁を使って、ジュニア(高校生以下)を対象にした競技会が開かれます。しかし、競技とは申せ、いかんせん裾野が広がっているとはいえない状況は皆さん周知のとおりです。昨年もおこなわれましたが、そのときは集まった顔ぶれを見ながら、午前中は講習会を行い、午後は一応コンペ形式で楽しみながらクライミングをやってもらいました。今年は昨年よりは少し前進していますが、だからといって一足飛びにハイレベルな大会になるわけではありません。「大会なんてとても、とても・・・」と二の足を踏む必要などまったくなく、参加者はみんなで楽しめ、よかったといえるような大会になると思います。当日は初心者も、中級者も、上級者も、生徒も、顧問もみんなで集まりませんか。

申し込みは下記を参考に岡谷工業の村主先生までどうぞ。

               記

 

7回ジュニアスポーツクライミング講習会

&第4回ジュニアクライミングカップ長野県選手権大会

 

日時:11月9日(土) 10:00〜15:00

場所:ちゃんめろウォール(北安曇郡小谷村白馬乗鞍高原)

       Tel 0261−82−2386

費用:ジム使用料500円+保険料500円

参加申し込み先:岡谷工業高校 村主恭則(むらぬし やすのり)

            学校 Tel 0266−21−1051

               Fax 0266−21−1055

備考:運動のできる服装をしてきてください。

      クライミングシューズのレンタルはクライミングジムのご好意により今回は無料です。また、当日参加も受け付けます。

 

編集子のひとりごと

ところで、「ちゃんめろ」ってなんのことか知ってる?答えはちゃんめろで開かれるクライミングカップに参加したものだけに明かされる。なんちゃって。それは冗談ですが、多くの人に参加してもらいたいと思います。ちなみに「ちゃんめろ」とは小谷地方の方言で、春に関係があるものです。興味のある人は調べてみてくださいね。

田川高校の菅沼先生からは、山行の記録をいただきました。最近田川は大会にもあまり顔を見せないのでさびしく思っていたのですが、部員もまた一緒に活動していければと思います。一度山へ行くと生徒たちも次が待ち遠しくなるようです。今後もお互いの情報を交換しあっていければと思います。(大西 記)