不定期刊行 第62号 2003.7.11
中信高校山岳部かわらばん
編集責任者 大西 浩
木曽高等学校 定時制
第6回JOCジュニアオリンピックカップスポーツクライミング大会
昨年、大町高校の橋本今史君が、この大会で大学生に混じり、見事に4位に入賞したと言うことはこのかわらばんでも紹介した。今年もこの大会が下記の日程で開催される。この大会は第4回以来、開催場所は富山県の城端町に固定化している。この大会が開かれる富山県とて、長野と同様、それほど高体連の中にクライミングが根付いているとはいえない(? 富山の先生間違っていたら訂正願います)が、こうして大会を重ねていく中で、徐々に知名度が上がってきていることは、見習っていいのではないかと思う。
城端町は礪波平野のはずれの町だが、もともとは北信越国体のための人工壁が作られたのが始めだったと思う。時は1995年、その年僕は長野県少年女子チームの監督として出場。当時はまだ少年の部にクライミングはなかったが、成年女子には美須々の時の教え子の小野選手も出場していて、長野県チームは他を圧倒し、この年全種別本大会へ出場した年でもあった。それは、ともかく、そのときのクライミングボードは、すでにできていた大町の人工壁に比べれば規模の小さい貧弱なもので、町としても最初はクライミングがこの小さな町で開かれたことへのとまどいもあったように記憶している。
しかし、2000年にはこの町で富山国体が開かれた。それが契機になって、城端町では、スポーツクライミングが、子どもから高齢者までの誰もが気軽に「参加」「観戦」「支援」できる「わがまちのスポーツ」として定着しつつあるということだ。町ぐるみでこのスポーツを盛り上げている。JOCカップの誘致はその事業の一環であり、それとは別に2001年には第15回スポーツクライミング・ジャパンカップが、また昨年は国際大会としてアジア選手権大会もここで開催された。長野では、白馬で北信越国体が行われたとき、また大町で北信越国体が行われたときなど、ウイング21の人工壁やが作られたり、センターの人工壁が改修されたりしたが、それがあとに続いていないように思う。昨年駒ヶ根に自治体主導でできた立派な壁も、聞くところによるとそれほど使われてはいないようだ。壁はある・・・あとは運用の問題なのだが・・・と思う。次なる課題は自治体とのタイアップ?ということからいえば、駒ヶ根などは実に好条件だと思うのだが・・・。
さて、愚痴めいた前置きが長くなった。この大会、毎年岳人などの山岳雑誌などでも取り上げられているが、若い世代の大会としては権威のある(つまり一流の選手が参加する)大会となっている。もし、参加希望者でこのことを知らない選手がいればと思って、老婆心ながらご紹介する次第である。申込書は私の手元にあります。詳細を知りたい場合等も含めご連絡下さい。見に行くだけでもおもしろいかもしれません。
記
期 日 2003年8月2日(土)から3日(日)
会 場 富山県城端町・桜ヶ池クライミングセンター
〒939-1835 富山県東礪波郡城端町立野原1514 電話 0763-62-8123
集合・受付 上記会場 8月2日(土)午前9時から10時
主 催 財団法人 日本体育協会 社団法人 日本山岳協会
カテゴリー 国際基準にあわせて男女別で以下の通りとする。
ジュニア 1984年1月1日以降生まれの人
ユースA 1986年1月1日以降生まれの人
ユースB 1988年1月1日以降生まれの人
日程・形式 8月2日 予選、準決勝 オンサイト・リード方式
8月3日 決勝 オンサイト・リード方式
参加資格 0.上記の競技形式(リード方式)の可能である(経験)者で下記の条件を満たす者
1.各ブロック(又は県)大会の決勝進出者で当該団体より推薦された選手
2.各種クライミング競技大会の決勝進出者で当該団体より推薦された選手
3.各クライミングジム・施設等から推薦された有望選手
参 加 費 3000円(保険料含む)
宿 泊 前日(8/1)当日(8/2)等の宿泊については下記で斡旋します。
城端町観光協会(JR城端駅構内)電話 0763-62-1821
申込み方法 別紙@「個人用申込書」に必要事項を記入の上、郵送又はFAXで下記に申し込んで下さい。団体参加で引率を伴う場合は、別にA「学校・団体用申込書」に必要事項を記入してお送り下さい。
申込締切り 2003年7月19日(土)
申 込 先 〒214-0006 川崎市多摩区菅仙谷2-17-1-106 山本和幸 宛
FAX 044-945-2476
高体連の業務用無線機 7
マジョルカ・コム社とはリース契約をということで話は進んでいった。高体連としてもリースなら5年間この会社との関係も途切れないし、それほど無理のない金額だからという利点もあった。そして5年後には高体連の財産ができる。
ところが、事態は急転直下、年度末も押し迫った3月の下旬のある日、鈴木先生から電話をいただいた。曰く「リースということで進めていたが、布施先生と相談の上事務局で検討した結果、このくらいの値段なら一度に買ってしまおうと言うことになった。」と。当初は全くどうしたらいいか全く途方に暮れたこの件だったが、県高体連のはからいで、こうして半年かかって業務用無線の導入が正式にオーケーとなり、結果的には最もいい結論で決着した。我々のことをご丁寧に電波監理局に通報、御注進に及んだ御仁にカンシャしなきゃ・・・ねっ?!4年間専門委員長を務め、その任期が終わる直前のことであった。少しは登山部に貢献することができたという思いとともに、これで次期委員長加藤先生に安心してリレーできるとほっと胸をなでおろした。(以下次号)
編集子のひとりごと
センターのクライミング講習会(9月6〜7日)の案内は届いていますか?昨年度は定員オーバーの盛況ぶりでうれしい誤算でしたが、今年もぜひご参加ください。夏休みを挟みますが申込みをお忘れなく。(大西 記)