不定期刊行             78号  2003.12.20

中信高校山岳部かわらばん

    編集責任者 大西 浩

                      木曽高等学校定時制

中信地区の今年の活動状況は?

年内に『中信高校山岳部年報・2003/bQ7』をお届けできると思う。今年の部員数の実態は一体どうなっているのか?過去5年間の年報から部員の数を拾い、中信地区の部員数で活動状況を調べてみた。その結果は以下の通りである。これを見ると、今年は数の上では、やや盛り返しているが、新人戦への参加者数や参加校数に見られるように、活動自体は全体としては衰退傾向にある。しかし、今年の新しい動きとして、手前みそだが木曽高校の定時と筑摩高校の昼間定時の活動がかなり積極的に行なわれた点、今年になってクライミング中心に活動を再開した(下岡さんが赴任してゼロからのスタートといってもよい)大町北高校など、新しい風も吹いている。それらも含めた活動の詳細は、年報の27号に記載されている。というわけで、これは27号の予告編。中信地区以外の先生もよろしければ、大西までご連絡下さい。実費でお頒けします。

中信地区高校年度別山岳部活動状況  (中信高校山岳部年報より大西作成)

年度

1999

2000

2001

2002

2003

学校名

木曽

1

4

5

1

1

2

1

0

1

0

5

5

2

5

7

木曽定時

 

 

 

 

 

 

3

0

3

2

0

2

7

5

12

塩尻志学館

6

0

6

8

2

10

9

0

9

4

3

7

6

1

7

田川

7

0

7

10

3

13

15

0

15

3

0

3

3

4

梓川

5

4

9

4

0

4

6

2

8

 

 

 

 

 

 

松本筑摩昼間定時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4

0

4

5

0

5

松本県ヶ丘

9

0

9

9

0

9

10

0

10

4

0

4

10

3

13

松本蟻ヶ崎

5

3

8

 

 

 

0

2

2

4

4

8

4

0

4

松本深志

11

2

13

13

0

13

12

0

12

7

0

7

6

0

6

松本美須々ヶ丘

7

2

9

6

0

6

4

1

5

1

1

2

1

1

2

南安曇農業

 

 

 

6

0

6

3

0

3

5

2

7

1

1

2

池田工業

 

 

 

 

 

 

4

0

4

 

 

 

9

0

9

大町

9

0

9

10

2

12

11

5

16

10

2

12

7

0

7

大町北

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2

4

6

合計

60

15

75

67

8

75

78

10

60

44

17

61

63

21

84

新人戦参加者数

39

5

44

38

9

47

28

9

37

25

7

32

17

8

25

新人戦参加校数

9

2

11

9

5

14

8

4

12

7

2

9

6

2

8

新人戦開催場所

美ヶ原

馬羅尾

山岳センター

乗鞍岳

馬羅尾

年報号数

23号

24号

25号

26号

27号

専門部部長(所属)

堀内敏治

(大町北校長)

堀内敏治

(大町北校長)

堀内敏治

(大町北校長)

堀内敏治

(大町北校長)

中谷進

(大町北校長)

専門部委員長

大西浩(木曽)

大西浩(木曽)

大西浩(木曽)

小林國弘(白馬)

小林國弘(白馬)

2回中信安全登山研究会(出席者は中谷、松田、赤羽、下岡、大西の5名)

16日、大町北高校で標記会議が開催され、各校の冬山合宿の計画を交流し検討した。

学 校 名

期  日

概       要

塩尻志学館

12月下旬から1月上旬

1日目 三城から広木場(泊)

2日目 広木場〜茶臼山〜王ヶ頭〜王ヶ鼻〜石切場〜三城

2月下旬から3月上旬

1日目 扉鉱泉〜造林小屋(泊)

2日目 造林小屋〜(山スキー)〜前鉢伏山〜奥鉢伏山〜造林小屋

大町

12月23日

鍬の峰日帰り、ピストン。

12月中

雪の上で寝る。(たとえ学校のグランドでも雪上生活を体験してみる)

1月or2月

鷹狩山一泊二日。頂上に幕営。

2月or3月

栂池にて2泊3日の合宿(雪洞泊と冬の野外生活体験、山スキー)

木曽

1月6日〜7日

6日恵那山日帰り後、キャンプ場泊(冬の野外生活体験)

2月or3月

上高地にて山スキー

木曽(定時)

1月or2月

御岳スキー場にてスキー。天候等を見ながら、雪上体験。(日帰り)

松本県ヶ丘

3月上旬

北ア山麓スキー場でクロスカントリーとゲレンデスキー。(一泊二日)

南安曇農業

 

いまのところ計画なし。

 塩尻志学館は定番。美ヶ原は、風とガスが何よりの問題であるが、それがクリアできれば、台上を横断、あとは王ヶ鼻からの下りに十分注意。お別れ登山は、小屋泊のため食材を豊富に持ち込んでの豪華な合宿。前鉢伏山からの景色は赤羽先生お薦め。

木曽高校は地域柄、南へ。恵那山はこの時期ならばまだ人も入っているし、積雪もそれほどではない。上高地はトンネル開通以来大きく変わった。おもしろみは年々失われてきている。寂しいことだ。定時制は基本的にスキーだが、生徒の状況や天候等で考える。少し、ゲレンデを出ただけでもそこは別世界だから。ちなみに木曽高校はこの検討会のあと、予定が変更になり12月23日に日帰りで恵那山山行、27日から28日に木曽駒キャンプ場にて一泊野外生活となった。(念のため)

 大町、12月中に意地でも雪の上に寝かせるというのは、大さんの趣味?いえ、これが大町の強さの秘密なのです。栂池での雪洞生活は、これも定番で成城小屋あたりを予定。複数の学校で企画できれば、面白くなりそう。もし、経験不足だけれど、大さんにいろいろ教わりながら、経験を積みたいとか、生徒が少なくて顧問が一人しか認めてもらえないなんていう学校は連絡をとりあって日をあわせて一緒にやってみたらいかが?

下岡さんから、今年クライミング中心に活動してきた北高でも、来年度は山にも連れて行きたいが、どんな靴やウエアを用意させればいいか?という疑問が出された。結論的なものは出なかったが、5月の雪上や2、3月の活動を考えれば布製ではなくやはり革製が望ましいだろうということになった。ウエアについては、地域の特性でスキーウエアなども十分活用できることや、ゴアテックス以外にも安くてそれほど効果の変わらない透湿素材があることなども報告された。

編集子のひとりごと

◆中信の安全登山研究会が終わった。他地区の各校はどんな計画をお持ちだろう。交流できればいいと思うのだが。冬山はやり方によってはいろいろな可能性がある。他校に学べる部分は多い。◆1枚目の活動状況の表は、交流会に提出したものの抄録だ。年報第1号(1977年)との比較なども、また機会があったら報告したい。(大西 記)