不定期刊行 第79号 2003.12.20
中信高校山岳部かわらばん
編集責任者 大西 浩
木曽高等学校定時制
山岳総合センター 「講師講習会U(冬山)」兼長山協「国際セミナー」
下記の要領で山岳総合センターの講師講習会が開催されます。昨年のこの講習会の様子はかわらばんでもご紹介しました。講師講習会という名前ではありますが、参加資格は『センター開設講座の講師および山岳関係者』とありますし、ねらいにも『講師としてまたは山岳関係のリーダーとして』という一文がありますから、高校山岳部の顧問の先生方にも十分参加の資格はあるかと思います。ふるって参加されてはいかがでしょう。ちなみに参加についてはセンターの所長さんからも了承してもらっています。我々の研修の場は、それほど多くありません。生徒を安全に引率するためには、こういった研修を積み重ねるのが一番です。
僕は、もう何年もこの研修会に出ていますが、最初のころは、センターの高校生の講習会に出たくらいで経験も浅く、ビーコンを持ったことすらありませんでした。最初は不安でしたが、しかし継続して参加してくる中で、経験豊かな人たちに教えられ、自分でも考え、自分の冬山経験と重ね合わせ、少しずついろんなノウハウの蓄積ができてきました。参加すればその都度新たな発見もあります。
なお、24日の夜は、長山協国際部主催の「海外登山セミナー」も開催されます。海外セミナーでは、大阪府岳連の城隆嗣氏を招き、ネパールから登った「ギュバツォモツェ(中国名紅旗峰)」の報告をいただいたり、元長山協会長田村宣紀氏の「中国四川省の5000m級の山」の紹介などがあります。昼は技術研修、夜は夢を広げに、気楽に参加して下さい。出てみたいけど、技術的に不安とか、私で大丈夫かしらという人は遠慮なく私の所へ電話またはメール下さい。去年の様子などもっと詳細にお教えしますよ。
1 ねらい 講師としてまたは山岳関係のリーダーとして、雪質観察や埋没者の捜索救出訓練・搬送訓練をどう展開したらよいか検討することを通して、講師としての資質を高める。
2 共 催 長野県山岳協会遭難対策委員会
3 期 日 平成16年1月24日(土)〜25日(日)
4 研修場所 鹿島槍ヶ岳東尾根(実技)、山岳総合センター(講義、講演、泊)
5 受講対象 センター開設講座の講師および山岳関係者/30名
6 講 師 柳澤 昭夫 (前文部科学省登山研修所長、山岳総合センター顧問)
7 日 程 【1月24日(土)】
・受 付 9:00〜9:20
大谷原入り口(鹿島槍スキー場へ右折した河原の駐車場)
・開講式 9:30〜9:50
・実習T 10:00〜15:00 弱層テスト、雪上搬送訓練(昼食は各自行動食)
・移 動 15:00〜15:40 山岳総合センターへ移動(各自、または乗り合わせ)
・講 義 16:30〜17:30 「雪崩のメカニズムと埋没者の探索方法」
・講 演 18:00〜20:00 県山協「海外登山セミナー」参加
・懇親会 20:00〜 センター食堂にて
【1月25日(日)】
・朝食、清掃 7:00〜8:00
センター食堂にて朝食、センターの清掃
・移 動 8:00〜8:40
大谷原へ移動(各自、または乗り合わせ)
・実習U 9:00〜15:00 雪崩埋没者捜索訓練 (各自行動食)
・閉講式 15:00 大谷原入り口駐車場
解散 15:30
8 装備持ち物
・受講料 ・行動食(1、2日目) ・冬山日帰り登山装備一式 ・カラビナ5枚(内安全環付1)
・スリング5本(テープ、ロープ) ・ビーコン ・スコップ ・ゾンデ棒 ・銀マット等
・地形図(「神城」)、コンパス ・筆記用具 ・ワカン(スノーシュー可)または山スキー道具一式
※ビーコン、スコップ、ゾンデは若干貸し出しが出来ますので希望者は申込み書に明記してください)
9 受 講 料 4000円(保険代、宿泊費等:山岳保険加入済者は3000円〈申込書に明記して下さい〉)
積雪状況により黒沢尾根(鹿島槍スキー場)に変更になった場合リフト代は個人払い
10 申し込み はがき・ファックス(電話で確認してください)またはE−mailで長野県山岳総合センター所長あて1月15日(木)までに、下記申し込み形式にて申し込んで下さい。
11 そ の 他 (1)受講を取り消される場合は、すみやかに連絡をして下さい。
(2)開講日の前々日以降の取り消しは、1000円(保険料)のキャンセル料をいただきます。
(3)積雪の状況により講習場所を変更する可能性もありますので、直前でも連絡が取れるようFAXや携帯電話の番号を申込書にお書き下さい。
(4)参加者は「決定版雪崩学(山と渓谷社)」を購入して事前学習してきてください。
〒398−0002 長野県大町市大字大町8056−1
【電話】(0261)22−2773 【FAX】(0261)22−5444 【E−mail】sance@nagano−c.ed.jp
氏 名 |
性別 |
年齢 |
受講料3000円・4000円 |
所属山岳会等 |
〒 住所 電話 FAX 携帯 |
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当日の緊急連絡先 電話 氏名 続柄 |
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借用希望物品 |
編集子のひとりごとにかえて懐かしい読者からの声をご紹介します
◆相変わらずお元気で何よりです。馬籠〜妻籠は懐かしく読みました。生徒を連れて何回か歩いた道です。初めては、四十年前の、風越文学班でした。クラス遠足もやりました。あの頃に比べると、ずいぶん雰囲気が変わりましたねえ・・・でも、楽しさが伝わってきましたよ。合同合宿、気楽な形でできるといいですね。小生の方は相変わらず低山徘徊、先日は岐阜付知の寒陽気山・新巣山という里山に行って来ました。(勝野 順)
◆中信地区の活動状況と安全登山研究会の様子(冬山の検討会)懐かしく拝見しました。同室(松工)の赤羽重信さんにもコピーをあげました。大変参考になります。感謝。「それにしても蟻ヶ崎,美須々が減り、木曽高が水ぶくれしている」とは赤羽氏の感想。変わるものですね。(松工 山崎 佐喜治)
お二人ともかつて高校山岳部を指導されて来られた重鎮である。懐かしい人もいるのじゃないでしょうか。勝野先生は、今は全くフリーで、東海自然歩道を単独踏破目指してぼちぼちと歩いている由。山崎先生は白馬と松工の非常勤をしながら、同人誌を編集されたりしながら活躍されている。私も早くそんな身になりたいんだけど・・・(大西記)