不定期刊行             80号  2004.1.7

中信高校山岳部かわらばん

    編集責任者 大西 浩

                      木曽高等学校定時制

「中信高校山岳部 年報 2003/bQ7」完成す

年 末に中信高校山岳部年報2003/bQ7が完成致しました。今回原稿を寄せてくれた学校は、北から大町北、大町、池田工業、南安曇農業、松本深志、松本美 須々ヶ丘、松本県ヶ丘、松本蟻ヶ崎、松本筑摩昼間定時制、田川、塩尻志学館、木曽、木曽定時制の12校、13課程の学校の山岳部、アウトドア部などのクラ ブです。中信地区には20校の公立高校と7校の私立高校があります。現在私立高校では武蔵工大二高に存在しているやに聞いていますが、それ以外には活動が なされていません。しかし、公立20校中12校が中には堂々と、あるいは細々とではあっても命脈を保ち続けているのは、嬉しい限りです。中信地区の先生 方、生徒の皆さんは「積ん読」にしてしまうのではなく、ぜひ読んでみてください。

冒 頭は県登山部長の中谷校長先生から玉稿をいただき、それに引き続いて例年にならって小林専門委員長の中信大会の総括を掲載しました。生徒の報告は「久々登 場の復活大町北」「大町のインターハイ報告」「池工の個性的な食事の話」「たった一人の部員の南農」以下略しますが・・・・・・それぞれに味のある報告に なっています。今年から、かつては掲載していた「県大会の講評」も掲載することにしました。つまりこの年報を見れば県大会の高校登山の指向しているものが わかるという構成にしたということです。最後にいつもは顧問の寄稿を載せているのですが、今年は11月に行なわれた安全登山研修会の学習交流会の様子と手 前みそながら、かわらばんの総集編と題し、生徒にも読んでもらいたいものをピックアップして掲載しました。

年 末年始休業にはいってしまったので、配布が遅れておりますが、今週、来週の早いうちにはお手元に届けたいと思っています。財政難で、郵送料もケチりたいの で、うまい方法を考えて、できるだけ手渡しをと考えております。部員数の減少、広告主の減少ということで入ってくる丸いモノは、我々の給料同様どんどん 減っていく中で、苦しい台所です。しかし、生徒の活動、先生方の熱意は決してこの小冊子を痩せさせません。それがこの中信地区の高校の山岳部の「チ・カ・ ラ」だと思うのです。ダ・カ・ラ・・・これは中信地区の「タ・カ・ラ」なのです。そう思うと、この編集の仕事も楽しくできました。

こ の冊子は、先に述べたように広告主の方々の広告料と生徒の実費負担に頼らざるを得ず、それ以外には今までどこからも援助をもらわず、独立採算で運営してき ました。しかし、それももはや限界が近づいています。昨年度編集の担当を赤羽先生から引き継いだときには、繰越金は1121円也。この小冊子に興味をお持 ちの方、高校生のこういった活動に援助していただける方には実費でお分けします。お問い合わせは木曽高校(電話0264−22−22119)大西浩までど うぞ。もちろんこのメールに返事でも結構です。

中信高体連年報2003/bQ7はB5版、90ページ。

  中信地区の顧問、生徒以外の方にも実費500円にてお分けします。

八ヶ岳には雪がなかった

1 月5日は信高山岳会の新年会の付属行事として行なわれたスキーツアーを満喫・・・のはずだったんだけど。今年の北八は、暖冬の上に雪不足。スキーはただの 足手まとい。メンバーはこの写真の3人。だれだかわかるかな?携帯を使って自分を撮るとどうしても自分が真ん中にでっかく写ってしまい恥ずかしい限 り。(左から竹内、私、大西英)ピラタススキー場から縞枯山荘、雨池を経て、麦草などをスキーでお散歩は次へのお楽しみとなった。それでもと縞枯山荘を過 ぎ、小屋番の雨池までならなんとか行けるという言葉を信じて、雨池目指して一度は下りだしたものの、登山道に雪をかぶらず頭をのぞかせている石に降参。再 び、雨池峠まで登り返し、そこでスキーデポ。急遽予定を変更して、縞枯山と茶臼山へ登山へと切り換えた。雲一つない晴天と前日の冷え込みで雪は堅くしまっ ており、歩くたびにキュッキュッと心地よい音を立てる。縞枯までの道はかなりの急登。約30分の登り。この右の写真が、縞枯の尾根のつきあげの地点。ここ から約15分下って、正面に甲斐駒、北岳、千丈を望みながら茶臼山まで。茶臼の頂上は眺望が利かないが、縦走路を離れて西側の展望台まで足を伸ばすと、北 アルプス、乗鞍、御岳、それに挟まれるように白山、中央、南アルプス。そしてすぐ目の前には阿弥陀や赤岳のとんがりや硫黄、天狗など八ヶ岳の峰々が指呼の 間に。3枚目の写真は、北アルプスをバックに茶臼の展望台に立つ二人の岳人。お湯をわかし、ラーメンを食べたあとは、五辻へ下り、山頂駅へ出、再び雨池峠 までスキーを取りに帰った。ゲレンデでは名人がテレマークスキーで苦戦。今年度初山行は当初と目的こそ違ったが、天気にも恵まれのんびりとした山歩きと なった。

コースタイム 9:20山麓駅 9:55歩き出し 10:15雨池峠 10:20 引き返す10:30再び雨池峠でスキーデポ 11:00縞枯山 11:45〜12:15茶臼山 14:00山頂駅 14:15雨池峠 14:30 山頂駅 14:50 山麓駅

編集子のひとりごと

年末、イラクへ自衛隊が派遣され、年明けの元旦にコイズミ氏が靖国参拝をするなど、この国は一体どこへ行ってしまうのかという危惧を持つ2004 年の幕開けに、心からおめでとうと言えないのは僕だけではないようです。多くの人の年賀状に同様の不安を読み取りました。こんな時こそ、若者たちに夢を語 ることを忘れないようにと改めて思います。遅れましたが、今年もかわらばんを、そして私をよろしくお願い致します。

さ て、前号で山岳総合センターの講習会のことをご紹介しました。過日行なわれた信高山岳会の新年会でも、このことを話題にしましたら、この講習会に参加する 人が5名になりました。飯沼、松田、久根、大西英樹、それに僕です。当日は有意義な会になりそうです。もしご都合がつく方はいかがですか?(大西 記)

 

(大西記)