不定期刊行            115号    2004.10.15

中信高校山岳部かわらばん

     編集責任者 大西 浩

                      木曽高等学校定時制

木曽高校定時制アウトドア部第4回活動

10月のアウトドア部の活動は、13日に開田村へキノコ採りに出かけた。参加したのは、4年生の生徒が4人に顧問2人。先週末の台風による雨に加え、ここのところ大分気温も下がってきた。となれば目指すはカヤシメジ(霜降りシメジ)やキシメジである。幼いころから父親について山に入るのが好きだったという開田村住人のN君の案内で、西野の山にはいった。沢沿いの道を20分ほど登ると、ちょうどいい感じの雑木林の斜面に出た。そこにとりついて尾根に出ると爽やかな風が吹き渡り、気持ちがいい。メンバーのうち二人はキノコ採り初体験。お宝の山で食べきれないほどのお宝を期待して参加した。ところが、思ったほどのキノコはなくて、ちょっと空振り。どうも体育の日に何人かの人が入ったようで、あちらこちらにその痕跡がある。そんな中、生徒の皆さんには申し訳ないが、僕自身はカヤシメジ、キシメジ、チャナメツムタケ、アミタケ、ジコボウなどをそこそこゲット。

全体としては、収穫はあまりなかったものの、秋の一日のお楽しみ。生徒たちに聞いてみても、心地よい満足感を残した一日だった。

2004年度全国高校総体登山大会における

各県総監督へのアンケート集計結果その3と読者へのお願い

標記についての3番目のアンケート項目は「山岳部の引率に関しての問題点があればお教えください。」というもの。これに関しては、装備などの自己負担という金銭的な問題と複数引率、教諭以外の引率、自家用車使用などに関わることなどの引率責任の問題という二つの問題点が浮き彫りになっていると思われる。ぶっちゃけた言い方をすれば、「山岳部の顧問をすれば金がかかるがそれをどうしてくれるかということと引率の際の責任をどうするのかということ」だ。

そこで、県内の高校の顧問の先生方へお願いがあります。生の声として、どんなものがあるのかまとめてみたいと思うのです。そこで、かわらばんの115号は特別企画として読者の返送フォームを末尾につけます。一言でも結構です。山岳部引率に関しての生の声をお聞かせください。これを高体連と高教組の両方から県に届けられればと思うのです。メールでお寄せいただけば、私の方もまとめるのなんてちょちょいのちょい、あっという間です。メールのない方は木曽高校宛ファックスでお届けください。一言でも結構です。このかわらばんを読み終えた後、5分だけ時間をさいて、ぜひともご協力ください。今や、情報は双方向でこそ生きてくるものです。

3,山岳部引率に関しての問題点

たてまえとしては、顧問の車に生徒を乗せてはいけないことになっているが、現実には顧問の車を使わなければ登山活動は不可能。

車での移動範囲が規制されている。

荷物移送、移動の時間等考え、私用、自家用を利用しているが、ジャンボタクシーなど公共交通機関を考えなくては(金がかかるが)事故等あれば引率責任が問われる。

顧問が一人しかいないので、(本校では)安全面等で不安がある。

実習教諭、実習助手の場合は引率責任はもてないので、技術指導という形で引率する。登山の場合は必ず2名の引率を要する。

G県の場合は赤字になる。

山の装備は自分で買っているが、そういう費用も支給してもらいたい。

テント泊でも装備等で出費があり、新しい顧問に頼む場合大変である。

長野と同じく歩行については0円。

実費主義といわれ、山小屋素泊まりの場合は、それだけしか出ない。

自家用車で生徒を乗せることが多いが、事故のことを考えると不安がある。

お金のことはほとんど考えないで引率しています。

自家用車で行くことが多いのですが、やはり自分で運転すると事故等が心配です。

学校により少し違いがありますが、生徒引率の場合は先生2名まで認められている学校がほとんどです。生徒引率でない(大会役員など)場合、全て職免または年休なのでつらいです。ちなみにこの全国大会は全て年休で、旅費は県からいただいていません。国体関係も同様です。

遊びに行っているように思われている点があり、そう思うのならいっしょに一回来てみたらどうですかと言いたくなります。

顧問の車に同乗させての引率が多いが、交通事故の関係で県は表面上認めていない。事故の場合、個人責任になる可能性が強いと思われます。

自家用車使用は原則認められていないが、山は公共交通機関がない場所にあり、練習登山等では例外扱いとなっているが、県外は不可なので、他県の山に登れない。

公共の交通機関が少ないため、監督の自家用車を使用しないと部活動が成立しない現状(どうしようもありませんが)。

用具はすべて自費であり、連絡なども自分の電話を使ったり、生徒が装備がないと、自分のを使わせて、自分はがまんしている。

学校毎に異なることが多く、転勤の度毎に戸惑います。

かっては私費会計での支払が多かったようですが、最近は保護者の負担軽減と私費会計の健全化の立場から県費支給のみの方向に変わってきた学校が多いようです。ここで問題になっているのが、タクシー代とテント泊代です。学校毎に異なるようですが、登山部の活動が活発で顧問の意欲が高い学校はかなり考慮されているようです。また、週休日の振替をしないと旅費が支給されないので、振替日(授業をつぶさないために、試験中の午後や創立記念日、長期休暇)をとるのに苦労しているようです。

宿泊費が「定額 9800円」から食卓料相当額(夕食・朝食代2200円/一夜)になった。その際,テント・シュラフの購入を要望したがほとんどの学校で認められなかった。

全国大会の引率は「職員」でいいのに,県は通達で「実習職員は宿泊を伴う生徒引率が出来ない。」規定されている。実業高校で,実習教員(実習助手)が登山部の引率が出来ない状況になっている

編集子のひとりごと

 先週の土曜日、今話題になっている高校改革プランの地域懇談会が木曽地区で開かれた。折からの台風来襲中であるにもかかわらず、集まった人数は220人と過去最多を記録(県教委の言)。保護者、中学校の教員、高校の教員、同窓生、町村議会議員、一般の方など多岐に渡る方々から、県教委の方針に対する反対意見が次から次へと出され、県教委もその迫力の前に、たじたじだった。大勢の声は力になる。本文にも書きましたが、3枚目に返信フォームをつけた。ぜひ一言お寄せください。(大西 記)


以下は県内山岳部顧問限定です。

山岳部引率に関する問題点や日ごろお感じになっていることをご記入の上、メールまたはファックスで下記まで返送ください。

返送先アドレス:zero-24@d6.dion.ne.jp

ファックス:0264−21−1056

 

あて先 木曽高校 定時制 大西 浩様

差出人      高校        

山岳部引率に関しての問題点、訴えたいこと、疑問点