不定期刊行 第166号 2006.2.14
中信高校山岳部かわらばん 編集責任者 大西 浩
木曽高等学校定時制
長山協の医科学・自然保護・国際セミナーのご案内
長野県山岳協会では、来る2月18、19日の両日、医科学委員会・自然保護委員会・国際部の合同企画として下記のようなセミナーを開催いたします。
医科学委員会は日本登山医学研究会会長で、鹿教湯三才山リハビリテーション鹿教湯病院センター長の小林俊夫さんに日本に於ける急性高山病について、講演をお願いしました。自然保護委員会は環境省長野自然環境事務所の自然保護官、加藤志穂子さんに「山の自然を守るために、登山者に望むこと」という演題でお話しいただきます。
また、国際部では昨年のセミナーの際に発表しました「海外登山に関するアンケート」の結果に基づき、比較的短期間での海外登山という観点に絞って、元長山協会長でCMCの百瀬尚幸さんと筑摩高校の丸山武志さん、信大学士山岳会に所属し、昨年アラスカ及びボリビヤで素晴らしいクライミングを展開した気鋭のクライマー横山勝丘さん、長山協指導委員長でGDMの古畠俊彦さんの4人の方に報告をしていただきます。
いずれも報告終了後に、ディスカッションの時間を設け、内容を深めたいと考えています。これだけの方々が一同に集まる機会はそうはないと思います。ぜひ一人でも多くの方にこのセミナーを受講して頂きたく思います。
記
場所
会費 2日間(1泊2食・懇親会込み) 3,500円/1日間 500円
2:30 〜 4:00 鹿教湯病院センター長 小林 俊夫氏
「日本に於ける急性高山病 ―特に高地肺水腫―」
4:00 〜 5:00 GDM 古畠 俊彦氏
「川蔵北路 岡嘎山 5,688mについて」
5:00 〜 6:00 信大学士山岳会 横山 勝丘氏
「アラスカで行われているアルパインクライミンング」
6:00 〜 6:30 CCA 山田 慶周氏
「2007年 合同登山経過報告」
6:30 〜 夕食・懇親会
19日 午前 9:00 受付開始
9:30 〜 10:30 CMC 百瀬 尚幸氏 丸山 武志氏
「I・T(Information Technology)で快適登山」
10:30 〜 12:00 自然保護官 加藤 志穂子氏
「山の自然を守るために、登山者に望むこと」
※夕食の準備の都合がありますので、参加希望者はメールまたは電話で、大至急大西まで連絡をお願いします。
ところ変われば その3 下の写真はどこの写真でしょうか?
1月28日国体予選が参加者0名で中止となりました。寂しいことです。そこで、石鎚山に行ってきました。かなりの思いつきでした。1月27日定時制の授業&勤務終了後、石鎚山登山ロープウェイ下谷駅へ、石鎚スキー場ナイター実施日のため最終便はPM11:30。10:20発で成就駅まで。徒歩で成就社:白石旅館泊(爆睡)
1月28日AM6:30朝食(一泊朝食付き6300円)8時少し前に出発、久しぶりの象の足&アイゼンが重い(片足4.1kg)汗をかかない程度に進み、9:40頃二ノ鎖小屋下の分岐に到着する。視界は20〜30m程度、鳥居の上にカメラをセットしてセルフポートする。3ノ鎖小屋直下の広場にて雲の上に漂う状態となり、目の前に石鎚北壁が迫る。山頂には、10:25頃到着、新設された巻き道の効果は絶大である。ほとんど毎土きている通称「やまチャン」が三脚を立てていた。彼は昨夜の最終便で、ヘッドランプ夜行で山頂まで登り着き、寝ていない。
天狗岳と弥山の間のコルを気流が断続的に流れ、シャッターを切る。天空は快晴、雲海上に石鎚以外見えない?しかし、南には雲海はほとんどない。30分ほどしてロープウェイ第1便組が続々と到着してきた。私が踏み固めた登山道のおかげで楽々と登ってきたと、感謝された。昼食をとり、12:30下山開始。新設された巻き道の下りは慎重に!14:00成就社白石旅館着、15:00の便で急降下帰路につく。写真を貼付します。愛媛県:藤原昭宏
(前々号で「昭宏」先生のお名前を間違えてしまいました。お詫びして訂正いたします。・・・というわけで、答えは、四国「石鎚山」の山頂でした。珍しい写真でしたので、掲載いたしました。以下、藤原さんとのメールでのやりとりです。)
大西の質問:さて、石鎚山の頂上、この雪は例年並?それとも?
藤原さんの回答:石鎚山の山頂は、強風のため例年積雪はほとんどありません。石鎚山の北壁は、ほぼ垂直な壁!南側は傾斜角がほぼ45度です。冬場は北風が多いので、北壁は凍てつきその直下に積雪が3〜5mあります。登山道:二の鎖元小屋付近が最も積雪量が多く、鳥居の上に腰掛けることもできます。残念なら今冬は12月15・16日の積雪量がピークでした。1月14日(土)の暖かい雨で、1〜2mの雪が融解しました。3月になると残雪の風紋に黄砂が模様となります。
編集子のひとりごと
前任校にいるときに2月の屋久島に行ったことがある。雪の状態が全く予測がつかなくて、冬のフル装備で飛行機に乗った。実際は殆どの装備は使用しなかったが、それでも初日雪に降られ、頂上の花崗岩はエビの尻尾を形成していた。我々にとって厳冬期の四国や九州の山というのは、想像するのも難しい。編集子は、先週焼岳に行くつもりだったのだが、野暮用で断念した。またしても、ストレスを溜める結果に!(大西 記)