不定期刊行            182号  2006.7.23

中信高校山岳部かわらばん     編集責任者 大西 浩

木曽高等学校定時制

センター研修会を2つ紹介します

 夏休み後の企画ですが、今のうちから予定しておいてはいかがでしょうか?どちらも高校の教員にとって魅力的な内容です。前者は高校山岳部はもちろん、それ以外の一般の生徒、また顧問以外でも、興味のある先生方にぜひお知らせください。この研修会は、もともと高体連登山部からお願いして作ってもらった講習会で、ねらいの一つは「顧問の指導力向上」においてもらってあります。また、後者は、「セルフレスキュー」という生徒を引率する際に当然知っておくべき内容を、みんなで経験や知恵を寄せ合いながら深めていくというスタイルの研修会です。僕はこれまでどちらも複数回参加してきましたが、参加して損はありません。前向きに参加を検討して下さい。申込用紙等はセンターのHP、長山協のHPからダウンロードできます。

その1「ジュニアクライミング研修会」共催 長野県高等学校体育連盟登山専門部

1 ねらい  長野県の高校生(登山部以外の生徒も参加可)・教員、小中学生のクライミング経験者を対象に、フリークライミング技術および顧問の指導力向上をはかる。

2 共 催  長野県高等学校体育連盟登山専門部  長野県山岳協会ジュニア委員会

3 期 日  平成18年9月2日(土)〜3日(日) 1泊2日

4 研修場所 長野県山岳総合センターおよび人工岩場

5 受講対象 高等学校生徒・教員小中学生でクライミングを定期的に練習している者・その保護者  計30名

6 講 師  堀江謙一(Rock Gym Horie)他

7 日 程

【9月2日(土)】

・受付   9:00〜9:20(長野県山岳総合センター)

・研修会  9:30〜 「ロープの結び方、用具の使い方」〈人工岩場へ移動〉「登り方の基本、安全確保の方法」講義「スポーツクライミングについて」「ボルダーリング」山岳総合センター(泊)

【9月3日(日)】

「スポーツクライミングの練習方法とその実践」「実技のまとめ」〈山岳センターに移動〉清掃・閉講式  解散15:30

8 受講料  4500円(保険料、センター宿泊費、食事代:夕食、朝食・昼食)

9 持ち物  @1日目弁当 Aクライミングシューズ Bハーネス等クライミング用具(ある人) C軍手 D雨具(傘) E水筒 F宿泊用具 G荷物をまとめる袋(ザック等) H筆記用具 Iその他(救急バン等応急薬品)

10 申し込み 8月22日(火)までに、長野県山岳総合センター所長宛、封書にて申し込んで下さい。

その2 特設講座「講師研修会1(夏山)」 共催:長野県山岳協会遭難対策委員会

1 ねらい  無雪期における危急時対策訓練により、これからの山行をより安全なものとする。長い距離にわたって搬送することを今回のテーマとします。

2 期 日  平成18年8月26日(土)、27(日)

3 研修会場 高瀬川支流七倉沢

4 受講対象 センター開設講座の講師、山岳会関係者、その他山岳関係者

5 講  師 柳澤昭夫(長野県山岳協会会長、元文登研所長、山岳総合センター顧問)

高橋政夫(長野県山岳協会遭難対策委員長)

6 日  程

【8月26日(土)】

・受 付 8:10〜8:20 高瀬渓谷緑地公園駐車場(県道槍ヶ岳線を葛温泉に

向かい、尾入沢大橋を過ぎて約500メートルの所にある駐車場)

・開講式 8:30〜8:50 終了後各自の車で七倉へ移動

・講習会 9:30〜 入山、確実な支点作り、索道づくり等

・ビバーク訓練(食事は各自用意)

【8月27日(日)】

・講習会 〜14:00 柴ぞり・担架、背負い搬出等、下山

・下山開始 14:00

・閉講式(七倉の駐車場) 15:30〜15:40 解散 15:50

7 持ち物

・登攀装備一式【ヘルメット、ハーネス、9mmロープ、カラビナ10枚(安全環付3)、スリング10本、ATC、ハーケン10本、ボルト5本、ハンマー、ジャンピングセット、ユマール等】

・ビバーク用具(天候と体力経験によって準備) のこぎり

・食料(行動食、夕朝食:調理器具等も個人で準備)

8 必要経費 1000(教材費等雑費:当日おつりの無いように持参)

(個人で山岳保険に加入すること)

9 申し込み はがき又はファックス(送信を電話で確認してください)・メールで、長野県山岳総合センター所長あて8月16日(水)までに申し込んで下さい。

編集子のひとりごと

県内外の多くの方から大雨のお見舞いのことばをいただきました。ありがとうございました。幸い私自身は、通勤に不便をした程度でした。とはいえ、19日、19号線も権兵衛峠も坂井峠も南木曽までも塞がれた時は、全くどうしようもありませんでした。また、20日などは、数カ所の片側交互通行で、片道4時間往復8時間の通勤を余儀なくされ、車内で200ページも読書ができました・・・。皆さんのところはいかがでしょうか?これ以上の災害が起きないことをのぞみます。

週末には、長山協が主管して、駒ヶ根で北信越国体が開催されますが、縦走コースが心配です。また、他県からの選手役員の皆さんの足の確保も心配です。(大西 記)