不定期刊行            194号  2006.9.15

中信高校山岳部かわらばん     編集責任者 大西 浩

木曽高等学校定時制

中信新人戦専門委員会(下見)を行いました

今年の中信地区の新人大会は、9月22日に乗鞍高原一ノ瀬牧場周辺でオリエンテーリング、23日に乗鞍岳登山という日程で行われる。昨日14日、専門委員会で下見をした。このところずっと秋の長雨が続き、今朝も朝までかなり強い降りだったので、濡れるのを覚悟で出かけた。ところが、集合時刻の9時頃から雨も上がり、しっかりとコースを見てくることができた。当日もよい天気になればいいと思う。乗鞍では4年前にも大会を開催したが、コースはその時とほぼ同じ。初日は湿原をめぐり、滝を愛で、乗鞍岳を眺めてのオリエンテーリング。夜の交流会では、私事ながら先日訪れたチベットのスライドを上映する。2日目は、交流しながら乗鞍岳の山頂を目指す。出場校は僅か4校と寂しい限りだが、各校生徒のみなさんの健闘と実のある交流を期待したい。

「高校生の夢」募集します

突然ですが、京都にある「いろは出版」という出版社から次のような依頼を受けました。以下のことに興味をもった顧問の先生がいましたら、高校生に呼びかけていただき、取り組んで下されば幸いです。以下依頼内容を掲載します。

京都にあります「いろは出版」の出版企画部西野佐津生と申します。弊社の企画「日本ドリームプロジェクト」http://hello-iroha.com/dream/におきまして、ただ今長野県の高校生の方々の夢についてお書きいただける方を募集しております。その中でも長野県といえば広大な山岳のイメージがございまして、ぜひ山岳にかかわられている活気あふれる学生さんにスポットを当てさせていただきたいと思いまして今回メールをさせていただきました。山岳協会に入られている高校生さんに夢についての文章をお書きいただくことはできますでしょうか。もし、可能ということならどのような形でお願いさせていただけますでしょうか。

もともとは、僕が長山協の事務局としてHP上に公開していたアドレスのところに、送られてきたメールです。実はこのメールが送られてきたのは、7月下旬のことだったのですが、いろいろと忙しがっている中で、皆さんへの紹介が遅れました。こちらの西野さんとは面識はないのですが、これまで数回メールのやりとりをしたり、発行している出版物を拝見したりさせていただき、このプロジェクトに共感しました。このプロジェクトでは、「1歳から100歳の夢」という、文字通り1歳から100歳までの100人の人の夢をまとめた本を今年4月に出版しています。写真とそれぞれの人の文章や絵で綴られたこの本は、読んで、見て、元気や勇気を与えられる本です。この続編として、来年2月に発行を目指しているのが「中学生の夢」「高校生の夢」「先生の夢」というものだそうです。すでに「先生の夢」というのは締めきられてしまったのですが、「高校生の夢」を現在募集しているとのことです。西野さんによれば「字数や用紙は自由です。目安としてはA4用紙ですと1枚程度、作文用紙ですと1〜2枚程度とさせていただいております。」とのことです。ただしちょっと締め切りが忙しくて、9月29日必着です。

西野さんはもともと僕が高校の教員だと知っていたわけでもなく、ましてや私の所属している信高山岳会のキャッチフレーズが「高校生に夢を」をキャッチフレーズにしているなどとは知るよしもなかったのですが、話をしている中で、お互いに親近感を抱きました。今の高校生の持っている夢について、特に山にこだわることもないと思います。気楽な気持ちで書いてもらえるような生徒がいましたら、よろしくお願いいたします。できましたら、メールまたはFAXで私あてにお送り下されば幸いです。

ピンチ対策と非常時の装備(ピンチパック)を考える A

松田大氏より「ピンチパックの中身、人によって微妙に違うものですね。大西さんのが700gとのこと、小生のも重さは似たようなものだと思います。これが、半分ぐらいの重さにできたなら、ザックに入れる際に躊躇しなくて良いのになーといつも思います。」とメールをもらった。中身については、どうしてもなくてはならないもの、あればいいもの、あったほうがいいものなどの基準の中から、各自が絞り込んで自分に最適のものを作っているのだろうと思う。僕のピンチパックに関する考えをもう少し述べてみたい。ピンチパックの他には、水筒、ヘッデン、ツェルト、防寒具、雨具、メンツ(金属製の食器)最低一個、ナイフ、笛、地図、コンパスは基本的にザックの中に放りこんでいる。ここにガスヘッドとボンベが加わることも多い。

これをピンチパックの中身(下記再掲)と合わせて、どんなピンチに対応するか、また今までこれでどんな対応をしてきたかを検証してみたい。数年前、友人がスキーによる転倒し額の動脈を切る怪我をしたが、その折三角巾とテーピングテープで止血。三角巾一枚有れば、汎用性は高い。このほかにもガムテープ、テーピングテープ、針金は靴の補修のほか、様々なものの補修に有効。ラジオペンチで針金を締めることにより、さらに効果が上がるので必携。ドライバーはスキーなど、六角レンチはアイゼンの補修には不可欠。メタは緊急時の焚き火の際、木が湿っていても容易に火がつく。しかし金属製の食器がなければ湯を得ることはできないので、小さいものでも必ず加熱可能なものを一つは持参する。電池を使う道具はできるだけ同じ電池で対応できる機種でそろえるというのも一つの知恵だと思うが、最近はこれが意外と困難である。メーカーにはこういうことも考えて欲しいものだ。非常食は当然だが、食塩は疲労して足がつった様なときには、塩分が失われているので、そのための対策。フィルムケースにいれて持参しているが、舐めることで実際に効果があり、これで喜ばれたことがあった。

私のピンチパックの中身

救急等

レスキューシート、三角巾、体温計、バンドエイド、テーピングテープ

補修等

ガムテープ、針金、ドライバー(+−)、六角レンチ、ラジオペンチ

汎用

細引き、

火気

ライター、メタ、ろうそく

補充

電池

食品

非常食、食塩

編集子のひとりごと

生徒とクライミングに行こうと計画しては、雨で流され、ストレスがたまっています。週末は久しぶりに山三昧をと目論んでいるのですがどうなりますことか。(大西 記)