不定期刊行            198号  2006.10.22

中信高校山岳部かわらばん     編集責任者 大西 浩

木曽高等学校定時制

11月11日は「高等学校登山部顧問研修会」に集まろう!

197号で予告したが、「高等学校登山部顧問研修会」の案内が、県教委より県内各校に届いていることと思う。名称は変わったが、去年まで行っていた「中信安全登山研究会」がパワーアップしたものである。学校に届いている通知は、通常のセンターの研修会の案内と同じ形式をとっているので、その性格上、やや堅い表現になっているが、今まで中信地区で進めてきた「顧問がみんなで顔を合わせ、大いに親睦を深め、互いに交流をする中で技量を向上させよう」という趣旨を知った上で、センターがバックアップしてくれたものである。11月11日はみんなで山岳総合センターに集まろう。

今回は、中信地区安全登山研究会の事務局長の下岡さんを中心に、県内の高校の山岳部の顧問の先生方が参加しやすいように、二方向から環境整備をした。一つは、山岳総合センターより県教委に働きかけてもらい、研修会の要項に添えて、県教委から顧問の先生方の研修を十分保障する旨の、校長向けの文書を出してもらったこと。そして、今一つは、高体連登山専門部長と中信安全登山研究会の会長を兼務している大町北高校の柏原校長より、全県の校長会においてこの研修会の趣旨説明をした上で、各校校長からそれぞれの先生方に積極的に働きかけをしてもらうことである。

あとは、先生方一人一人のお気持ちでさえあれば、学校出張で実のある研修ができるというわけだ。学校出張で大手を振って参加できるはず。顧問であるとないとに関わらず、全県から一人でも多くの、山に関係する先生方の参加を期待したい。山岳部のない学校の先生、また通知が未だ届いていない先生は、通知が教頭のところで滞っていると思うので、聞いて見てくほしい。18教ス号外平成18年(2006年)10月6日付けで、教育委員会事務局の高校教育チーム、教学指導チーム、スポーツチームの3チームのチームリーダーの連名で出されている「高等学校登山部顧問研修会」について(案内)という文書です。ちなみに、今回の研修のメインは「救急法と食糧計画、それにみんなで鍬ノ峰(来年度の県大会開催場所です)に登ること」です。

職場でクライミング研修会を企画しました

私は、毎年数回、御岳登山やクライミング、山スキー、野外での焼肉会などアウトドアに関わる様々なイベントを職場で企画している。自然に親しみたいと思っていてもなかなか機会を見つけられずにいる先生方も多いので、時期を選んで計画すると結構喜んでもらえるものだ。秋晴れの10月21日土曜日、職場の全教職員に呼びかけて、学校近くの権現の岩場で、クライミングの研修会を行った。

今回、私のよびかけに答えて参加してくれたのは、M事務長、AETのD君、養護教諭のI先生、定時制アウトドア部顧問の今井さんと英語科のAさん、去年まで本校に在籍していた校用技師のYさん、それに一昨日駒ヶ根の人工壁で一気にクライミングの虜になって、どうしても参加したいという女子生徒が一人と多種多様な陣容。思ったより多くの人が集まってくれたので、助っ人として大町山の会の山内一成さんをお願いした。こうして都合9人の賑やかな研修会となった。

9時半に学校に集合。3台に分乗して岩場に向かう。朝のうちは曇っていたが、天気はどんどんよくなって、青空が広がって気分がいい。加えて途中の林道の始まりかけた紅葉に気分も高揚。

テキスト ボックス: 木曽高校職員に向けて書いたPRチラシの文面の一部
第2回 木曽高校 クライミング研修会のお知らせ
フリークライミングをしてみませんか?・・・最初はみんな初心者です。
初心者からベテランまで、男女を問いません。・気軽に参加してください。
ひやかし大歓迎です。・・・・・見学のみ、時間限定参加でも構いません。
フリークライミングとは、原則的には自分の手足で登るすべての登攀行為を指します。
安全確保のためのロープワーク、その他、最初の一歩が大切です。
2004年6月に、山岳協会の仲間とともに木曽高校に程近い権現滝に岩登りのゲレンデを開拓しました。以来、全日制のワンゲル部、定時制のアウトドア部などでは何回かこの岩場を使い練習をしてきました。昨年のワンゲル部長はこの岩場で練習をし、国体にも出場しました。完成した年の7月には、木曽高校の教職員の皆様にも声をかけ、研修会を行いました。
というわけで・・・2年ぶりに木曽高校の第2回フリークライミングの研修会を下記の日程で行おうと思います。秋の一日、自然の中で、楽しみながら研修しましょう。(以下略)
岩場に到着してすぐに一同の目は岩場に釘付け。「こんなところ登れるの?」「いやぁ、面白そうだ。」「前もこうだったですかね?」などという声。一通り道具やビレイシステムを説明した上で、山内さんと、このところすっかりクライミングにのめりこんでいるアウトドア部顧問の今井さん、それに僕でリードをして3本のルートにロープをかけた。トップロープがかかったところで、いよいよ登攀研修を開始。ここ数日雨も降っていないので、岩も乾いており、快適である。参加者がそれぞれ交互に登攀とビレーを体験。登れても登れなくても各自が岩登りにみんな夢中になっている。

一通り登り終わったところで、昼食とした。前回は真夏だったので、岩場に隣接した権現滝で冷やしたソーメン大会と洒落込んだが、今回はそういう所までは気を回さなかった・・・。と、事務長が何やら慣れた手つきで調理を始めた。単身赴任中で朝な夕な木曽谷の渓流に分け入っては釣り三昧「木曽でタンパク源は買ったことがない」と豪語する事務長。この夏釣ってあった岩魚を大盤振る舞い。ナスと葱を煮込んで、味噌仕立ての岩魚鍋を作ってくれた。美味い。・・・こうして研修は和やかな中、午後も行われ、午後4時まで続いた。

編集子のひとりごと

このところ木曽高校定時制アウトドア部は、週一ペースで、権現の岩場と駒ヶ根の岩場に出かけているのだが、噂が噂をよび、評判になって一人増え、二人増えと徐々に生徒の数が増え、男子2名、女子3名がクライミングを体験した。予備軍もまだいる様子。先週、権現の岩場に行くために学校に集まって、ザイルを広げていたら、事務室から事務長が顔を出して、「いいねぇ。今度教えてくれませんか?」とのこと。このことばに触発されて、第2回目の職員クライミング研修会を企画したという次第。(大西 記)