不定期刊行            210号  2007.1.25

中信高校山岳部かわらばん     編集責任者 大西 浩

木曽高等学校定時制

長山協セミナーに参加しませんか

2月3日、4日の両日、長山協の国際部、自然保護委員会、医科学委員会が共催するセミナーを大町の山岳総合センターで開催します。内容についてはそれぞれの委員会ごとに検討し、各分野のテーマを協会員のご要望を考え、次のように設定してあります。登山者として様々の観点からみんなで学習をしましょう。

  *医科学では登山者が知っておくべき医学のミニマムエッセンスの講義。

  *海外登山については、本年度は、協会員による海外登山の多い年でした。その報告と検討をします。

  *自然保護関係では、伊那山地の風力発電計画と話題の『熊』を取り上げます。

テキスト ボックス: 期 日  2007年2月3日(土)〜4日(日)
会 場  長野県山岳総合センター/大町市大町8056 
 0261-22-2773
日 程  
2月3日(土)午後
  1:30〜2:00  受付
  2:00〜2:15  開会行事
  2:15〜3:00  セミナーT『登山の医学・ミニマムエッセンス』
  3:00〜6:30  セミナーU『本年度海外登山の報告と検討@』
             玉山、キナバル、アンナプルナ、中国ガンガ
紅旗峰、ネパールにおける未踏峰
6:30〜      夕食・懇親会
 2月4日(日)午前
  9:00〜 9:30 受付
  9:30〜10:15 セミナーV『本年度海外登山の報告と検討A』
             シャークスフィン
10:30〜12:00 セミナーW『伊那山地風力発電計画』『熊の話』
 12:00〜12:15 閉会行事
参加費  全日程(2日間 1泊2食・懇親会・資料代)4000円
 日帰り(資料代) 500円
申込み  @氏名A山岳会員は会名B参加日程C連絡方法を明記し下記へ
長山協国際交流委員長 山内一成
〒399-8204安曇野市豊科高家3815-5グランビュー東和103
携帯電話 090-6798-9417 FAX 0263-73-9506   
メール mr_y_kazu@yahoo.co.jp
締め切り 1月28日(日)

具体的な日程は左記囲みのようになっていますが、協会員のみならず一般の方にとっても有意義なセミナーとなると自負しています。是非ご都合をつけて興味のある部分だけでもご参加下さい。以下、具体的な中身について少し紹介します。

セミナーTでは長山協医科学委員長の飯田泰人氏による講演。セミナーUは今年度世界各地で行われた海外登山の報告です。ゴールデンウイークを使っての気軽な海外登山(キナバル・玉山)から7000m峰、8000m峰の登山まで幅広い報告があります。成功した登山ばかりでなく登れなかったものもありますが、様々な観点から海外登山について学びます。このセクションの最後のパートでは長山協名誉会長の古原和美さんの「ネパールにおける未踏峰」という特別報告もあり盛り沢山の内容です。

夜の懇親会は山岳会の枠を超えた交流が深まるはず。明けて2日目のセミナーVは昨年の登山界では大きな話題となり今月号の「岳人」の巻頭にも掲載されている「シャークスフィン」の登山を馬目弘仁さんに報告してもらいます。世界的なクライマー馬目さんのこの山への10年来の思いの籠もった貴重な話が聞けるものと思います。セミナーWは、自然保護の観点から、伊那谷に続いて、根子岳でも建設の話が出てきて今話題になっている「風力発電」の問題についてみんなで学習を深めます。そして最後に昨年話題になった「熊」の話を信州ツキノワグマ研究会会長の林秀剛さんにしていただきます。

身近な里山の話題から8000mの話題まで、登山者の立場に立っての問題設定がなされたセミナーです。希望者は枠内囲みの山内さんもしくは大西まで申し込んで下さい。

日本山岳協会新春懇談会

日本山岳協会の新春懇談会というものが毎年開催されているのであるが、今年も先週日曜日(20日)に開催された。わざわざ東京へ行かねばならない上に、会費は高い。あまり気乗りはしなかったが立場上、半分仕方なく(?)参加してきた。しかし、行けば行っただけのことはあるものであり、いろいろな山の名士と懇談をしながら貴重な話を聞くことは有意義で、それは僕の山登りになにがしかの刺激ともなっている。

出席者の中には昨年日本人女性としてはじめてK2に登った東海大学の「小松由佳」さんがいたが、秋田北高校時代から山登りをしており、元大曲高校の今野昌雄先生の指導で国体にも参加したと聞いた。今野先生が会場におられそんな話をして彼女を紹介してくれた。高校時代から山岳部をやっていた生徒が卒業後も山を続けているという話を聞くとなんだか嬉しい。高体連の関係ではほかに北海道岳連の理事長をしている小野倫夫先生、全国高体連事務局の青木秀則先生、四国の重鎮国澤鎮雄先生の顔が見られた。また「東秀磯」さんや「平山ユージ」さん「茂垣啓太」さんとサシで話をすることが出来るなんて言うのも貴重な経験だ。彼らに続くヤングクライマーの「安間佐千」「小林由佳」「松下暁人」「野口啓代」など世界で活躍している選手達のフレッシュな話も元気を与えてくれた。今回は今年10月に松本で行われる国際山岳連盟の総会に向けて海外からの参加者も多かったが、ネパール山岳協会のブミ・ラル・ラマ氏や中国登山協会の李豪傑氏、韓国、台湾の山岳関係者とも懇談をした。・・・また仕事がふえるなぁ・・山岳協会の役員として一部耳の痛い話も聞かねばならないこともあるが、「どうせ参加するならいやいやするのではなく楽しくやろう」という気持ちのあるのも事実。時間があったので、一緒に行った長山協会長の柳澤さんとICI石井スポーツの新宿西口店をのぞくと加藤慶信さんがいたが、彼から大町高校山岳部OBの「三戸呂拓也」君が明治の山岳部部長として活躍している様子を聞くことができた。

編集子のひとりごと

暖冬です。学校への通勤が楽ですが、冬山は雪が少ない。(八ヶ岳はそうでもないようですが)今週末はセンターの講師講習会。しっかり研修して来たい。(大西 記)