不定期刊行　　　　　　　　　　　　第225号　　2007.7.29

中信高校山岳部かわらばん　　　　　編集責任者　大西　浩

木曽高等学校定時制

中信３校合同クライミング交流会

先日行なわれた中信安全登山研究会の終了後、大町北の下岡さん、塩尻志学館の大西さんと「日帰りで何かやりたいね」との話で盛り上がりました。夏休みに入った直後の２７日なら３人とも都合がつきそう！とのことだったので、３校持ち帰り、生徒と調整して早速実現したのが標記の会だ。

朝９時に木曽福島駅に集合、我が校のホームゲレンデ「権現の岩場」でクライミングと相成った。と焼き肉交流会を行なった。大町北からは男子２人、塩尻志学館からはインターハイに出場する女子が４人、急な計画だったため定時制の我が校の生徒の多くは仕事の都合がつかなかったりしたため、一名のみであったが、顧問も含めて総勢１１名によるクライミング体験会となった。首のむち打ちで病院の予約があった私が診察を終えて１１時に会場についたころは、岩場には３本のロープがかかり、女生徒の黄色い声が谷にこだましていた。

しばらく楽しんだ後は、１００ｍほど先にある権現の滝におりてそのわきの広場で炭火を熾しての焼き肉と相成った。野菜は志学館高校の農場から朝取りの新鮮なもの。キャベツにジャガイモ、カボチャにズッキーニ、収穫の時期を逸したというおばけのようなキュウリも彩り？をそえた。その後、女子は滝に入り込みミストシャワーに涼を求めてしばし水遊び。

顧問も生徒も男子も女子も学校も学年もすべて超えて、なんの隔てもなくみんなでワイワイ楽しんだ。

以下、大町北の生徒たちが感想を寄せてくれたので紹介する。

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自然の岩は足場が少なくて、とても難しく感じました。でも、とてもいい経験になりました。これからは足の置き方、使い方をよーく考え、クライミングの技能を高めて生きたいです。これからも、自然の岩場で頑張って登りたいです。とても楽しかったです。ありがとうございました。Ｐ．Ｓ．焼肉おいしかったです!!　（大町北高校　１年林健太）

人工壁しか登ったことがなかったので、初めて自然の岩を登って、とても大変でした。いざ登ろうとすると、つま先だけで立たなくてはいけなくて、手もカッチリ持てませんでした。初めての体験だったけれど、とても楽しかったです。ありがとうございました。焼肉も本当においしかったです。　（大町北高校　１年百瀬凛太郎）

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というわけで、交流会は大成功！！！岩登り、焼き肉、交流と三拍子そろった楽しい催しになった。大町北の二人、原稿ありがとう。志学館の皆さんＩＨ頑張って！

夏休みこそ顧問の技術研修の好機

夏休みは顧問個人の力量を高めるような縦走や合宿、山行を組む絶好のチャンスである。前号にも書いたが、実際には生徒と数日の山行を組むのがやっとというのが実情なのかも知れないが、せっかくの夏休みである。一回くらいは自分の山登りもしたいものだ。僕は信高山岳会の仲間と３泊４日で栂海新道に行こうという計画を進めているところ。また、下岡さんとは日程があえば、どこかに登攀に行こうかとも話している。もちろん！いうまでもなく！当然！これらについては「研修願い」を出して「研修」で行く。間違っても年休でなんてことをする気はない。

長期で山に入れるのは、長期休業中以外ありえない。山岳部の顧問として生徒を山に連れて行くための、自分の技術を研修するのに山に行くに如くものはない。山岳部の顧問のみなさん！教育公務員特例法の第２１条と２２条に定められた「研修」の精神に則って、しっかり「研修」をとって山へ行きましょう。そしてその成果を今後の教育活動に還元しましょう。ちなみに僕は今まで山行計画を「研修」と言って提出してクレームをつけられたことは一度もありません。

北信越国体少年男子総合優勝

先週末、北信越国体が福井県で開催された。今大会は縦走競技が実施される最後の大会である。少年女子はアクシデントがあって残念な結果になったが、少年男子はクライミングで１位、縦走でも２位と大いに気を吐き、総合１位となり昨年に続いて２年連続で本国体の出場を勝ち取った。下岡さんからの連絡では「クライミングは圧勝で、縦走に出場した駒沢君（大町北）は、練習のときのタイムを６分も短縮して２位に入ったとのこと。スノーハープの予選以来、１０ｋｇのリュックを背負って朝晩走っていた姿、雨が降る中をびしょぬれになりながら走っていた姿を見ていただけに、感動しています。今日、報告に来てくれましたが、本当に清々しい顔をしていました。まだ自分の力は伸びそうだから、本番まで頑張りたい、と言っていました。」とのこと。他の選手諸君、また監督の小沼さん（大町高校）おめでとうございました。今年の本国体は秋田県で開催される。高校生は僅かの期間でも大きく伸びる、これからも一層がんばってください。

編集子のひとりごと

大町高の全校登山が６０周年を迎えたということで、「信毎」でも「朝日」でも大きく取り上げられた。山を背後に持つ大町ならでは行事、末永く続いてほしい。（大西　記）