不定期刊行            228号  2007.8.24

中信高校山岳部かわらばん     編集責任者 大西 浩

木曽高等学校定時制

「岳人」誌でこんな記事みつけました

岳人9月号に塩尻志学館の横内佳代先生が刺激的な投書をされている。題して「山の装備は高い、若者には負担が大きい」この内容については山岳部の顧問であるならばみんなが共通に持っている不満が書かれている。新入部員が入らない・・・。なんとか入ったとしてもその後に装備に金がかかる・・・。正顧問の大西英樹さんの装備調達術とサブ顧問としてのそのフォローが綴られている。そして彼女は「登山メーカーには、もっと若い人、あるいは山道具にお金をかけられない層を念頭に置いた価格設定を考えてもらいたいと強く思います」という。さらに話は続きます・・・この先は是非岳人をお読みください。考えさせられ、まさに我が意を得たりという記事です。

美須々に懸案のボルダー壁設置

ボルダー壁の設置につき、本当にありがとうございました。山岳協会の皆さんに、厚く御礼申し上げます。

山好きで顧問になったのですが、山好きな生徒と巡り会うことは少なく、クラブは常に存続の危機に瀕しています。しかし、普段は近隣の総合体育館の古びた壁で、また時には大町の人工壁でクライミングを重ねると、生徒の壁への挑戦心や技術力は予想以上…。最近では、山半分、壁半分の活動になってきました。そしてこの度、いよいよ自前のボルダー壁を得て、大満足です。自立式のボルダー壁を森山さんの指導で一緒に作り上げた生徒達は、早速森山さんが設定して下さったいくつかのルートに挑戦し、「こけら落とし」を済ませました。

これからは活動が目に触れ、新入部員も増加するのではと「皮算用」しています。他校生にも利用しやすい屋外ですので、皆さんで使いましょう。(美須々ヶ丘 白澤)。

栂海新道は大人気!

こんにちは。今年の夏は、大西先生と同じく栂海新道を歩きました。

ガス、雨の中悲惨な山行でした。でも二日目は白鳥まで歩けました。景色は何も見えず、大西先生の写真を眺めてそうだったのかと思いを巡らせています。山行が終わり、生徒達の半分が膝や靴擦れ等で故障してしまいました。その後、南アルプスの荒川、赤石にも登ってきました。二つの山行を終えて、生徒たちはヘロヘロ。インターハイへ向かう体調ではありませんでした。しかし、暑さにめげず完歩しました。長野県の成績には足元にも及ばず27位とふるわず、残念な結果となりました。来週から顧問だけで剣岳の早月から登り、北方稜線に行ってきます。山三昧の夏、もう山はお腹一杯です。でも紅葉になるとまた行きたくなるのでしょうね。(小松工業高校 北川)

大西先生、ご無沙汰しています。小松工業高校の根石です。7月24日〜27日の日程で、小松工業高校山岳部も栂海新道に行ってきました。インターハイの下見に佐賀へという話もありましたが、「2度も3度も登る山だろうか?」という気持ちが強く、「暑くて、長いコース」ということで栂海新道を歩くことになりました。

私たちは、北又から朝日岳に入りました。夜半から激しい風と雨ですべての物がぐしょ濡れの最悪コンディションでの出発でした。近年、栂海新道は人気が出てきて随分多くの人が入るそうですが、朝日岳から黒岩山までの道は草原や池塘が点在して天気が良ければ最高だったろうなと思いつつもくもくと歩きました。結局、白鳥小屋まで行ったのですが、黄蓮の水場で荷は重くなるしアップダウンは激しくなるわ、栂海小屋との間の厳しかったことばかりが印象に残っています。あと、自分たちの放つ臭いもきつかった。先生達が行ったときもまだ臭かったのではないですか?でも、海まで歩くということと帰ってから改めて地図を見るとなんと長い距離を歩いたものだという達成感はひとしおの登山道でした。生徒達は「しんどかった」としか、言いませんが・・・

県ヶ丘高校、やりましたね。松田先生の底力には脱帽です。私たちも、何とかリタイアせず順番がついたので、ひとつの目標はクリアした思いです。でも、次回は順番もそこそこになればとの気持ちも持ちました。先生のかわらばんに刺激されていろいろ書いてしまいました、秋に協議会でお目にかかるのを楽しみにしています。

P.S. 縦走に対する大西先生の考えに賛成です。ただ、私たちのようにアルプスから離れて暮らすものには、3泊4日であっても最初の1日は移動日であることが多いので、実質2泊3日山行なのだと思います。さすがに、4泊5日はなかなか実現できません。では、失礼します。(小松工業高校 根石)

社会人山岳会の読者からは・・・

かわらばん いつも楽しく読ませてもらっています。GDMも夏合宿をやりましたが私も2泊3日でした。長期入山組は3泊4日でしたが諸所の事情で2泊3日で下山しています。会の合宿を見ても長期のものが組めない状況です。私自身もチョモラリの遠征以降3泊4日で山行をしたのは2年前の5月に八甲田山にスキー合宿をしたくらいです。とにかく1日でもいいので合宿に参加するのが精一杯の状況がありました。このところ少し余裕で泊まりで合宿もできるようになりました。少し山に行ける状況になりいざ山に行くと体力の低下に唖然としています。自分のイメージと実際がついていきません。これからもそれなりに山を続けたいと思っていますのでイメージと実際があまり乖離しないように折り合いをつけて生きたいと思っております。(GDM 山田)

私の高校時代の山岳部活動は、県教委の文書指導で4泊5日が限度とのことで、その範囲での山でした。しかし毎年夏は4泊の登山であり、高校生としては十分満足していました。一度5泊6日となってしまい顧問は関係機関から指導を受けたと聞き及びました。その顧問は今もご健在で私の心の支えです。顧問の参加しない自主登山では6泊の冒険もしましたが、今も青春の想い出として日程まで思い起こせます。しかし、冬季登山は装備不足等から顧問も慎重で1〜2泊でした。勿論、今以上に重く粗末な食料と装備でしたが「粘り腰」のある部員が多く苦しい中にも楽しい山旅でした。・・・「顧問も長期宿泊経験が必要ですね」・・「知らぬ者は分らない」ですか。

県陵山岳部おめでとう。更なる発展を期待します。(CMC 百瀬)

編集子のひとりごと

いろいろな方からいろいろな反響があります。横内さんの投書は必見です。(大西 記)