不定期刊行            229号  2007.8.26

中信高校山岳部かわらばん     編集責任者 大西 浩

木曽高等学校定時制

栂海新道の記事で昔を思いだしたという

群馬の高橋さんと静岡の黒川さんから

栂海新道の記事、そして北海道の大旅行楽しく読みました。もうこの夏は終わりに近づいてきたようで、寂しい限りです。大西さんと話すことのできなかった佐賀のインターハイが20日で終わり、22日に生徒の履歴書指導で久しぶりに出勤し、一仕事したところでメールチェックをしたら、さわやかな山行記事が写真入りであり、気持ちよく一息つけています。実は、2001夏に親不知から西穂高まで登山部の顧問有志で縦走しました。栂海新道を切り開いた人たちに思いをめぐらしながら、その先の長い縦走に思いをはせるには、行きかう登山者がほとんどなく自然がそのままに残っている栂海新道からの出だしは最高だったのが懐かしく思い出されました。

松田さんから、まだ少し痛みが残っているようだよと伺いましたが、具合は如何ですか。まだまだ人生長丁場です。ご自愛ください。返事の少ない読者ですが、今後もよろしくお願いします。(群馬県 高橋)

栂海新道をカシミールで辿ってみました。確かに朝日岳からは忠実に稜線を歩くコースになっていますね。2人の子供さんも本当に健脚だと思います。私は学生時代、親不知の3つ西の泊から小川温泉、北又小屋、イブリ山、朝日岳と登りましたが、イブリ山の登りが大変だったことを思い出しました。松本深志高校の落雷事件があったときです。

今年の夏合宿は3年生の部員2名と、もう一人の顧問とその顧問の孫2名(小学校2年生と3年生)、それと隣の高校の顧問と部員1名の計8人で2泊3日で尾瀬に行ってきました。楽なコースとはいえ小学生もよく歩いてくれましたよ。(静岡県 黒川)

ストレス解消は登山という愛媛藤原さんの今夏の山旅

勤務先でストレス解消法についてアンケートがあった。迷わず「登山」と記入した。本年度最後の「夏季鍛錬」休暇があった。有言実行!フェリーに乗って山と温泉一人旅!!

8/1 乗鞍岳 快晴 坂巻温泉&奈川温泉

8/2 御嶽山(田の原コース) 暴風雨のち曇り みはらし温泉

8/3 木曽駒ヶ岳 暴風雨のち曇り こぶしの湯&昼神温泉

8/4 恵那山(黒井沢コース) 霧雨のち大雨 恵那ラジウム温泉

当初予定していた「鉢盛山」は林道不通のため、「恵那山」に変更した。天候は、台風の影響で仕方なかったのですが、楽しく山歩きができました。(愛媛県 藤原)

岡山田中さんの利尻・礼文・大雪山早駆け報告

1日目:北海道に渡り、稚内へ移動後泊(この日の内に利尻島に渡ることは不可能)。

2日目:朝1番のフェリーで礼文島。午前中、礼文岳登頂。午後便で利尻島へ「利尻富士温泉」で汗を流し「利尻北麓野営場」

3日目:朝早立ちし、利尻岳縦走、沓形登山口へ下山。路線バスで「利尻富士温泉」へ。汗を流し「利尻北麓野営場」に残したものを回収後、稚内に戻り泊。

4日目:宗谷岬の駐車場にテント泊。キタキツネが走り回っていた。宗谷岬−旭川−層雲峡−トムラウシ短縮コース登山口、テント泊

5日目:トムラウシ短縮コースで、登山口からトムラウシ山頂ピストン後、千歳ICまで移動。6日目:北海道を脱出。(岡山県 田中)

今年の中信新人大会は大町で

24日に中信高体連の新人大会の第1回下見をした。今年の中信の専門委員は小林、松田、浮須、遠藤、大西英、それに私の6人。今回は山岳総合センターから鷹狩山に登り、八坂に下りて切久保・唐花見湿原をまわり、南鷹狩山を回ってセンターに帰った。これを基本にコースを設定する。今年の大会は宿泊はセンターを借り、2日目はセンターの人工岩場でクライミングをしようということになった。中信各校には近いうちに部報の1号が届くかと思う。専門委員会では申し込みが確定したあと、13日に第2回目の下見を行ない、部報の2号を送る。ぜひ多くの学校から参加を!

センター高校生クライミング講習会

山岳総合センターの高校生向けのクライミング講習会が今週末に迫ってきた。昨年までは長山協ジュニア委員会と共催で、小中学生なども一緒に講習していたが、今年は以前の形に戻して高校生のみの講習会となった。このことについてはセンターの中嶋主事から事前に打診があったが、僕としてはこの講習会のそもそもの立ち上げの時からのいきさつからしてもそれは望ましいのではないかと申し上げておいた。この講習会は浮須さんなどと高体連にもはたらきかけ共催にしてもらった経緯もある。センターの高校生向けの講習会は、春の雪上とこのクライミングの2回だけだ。今年はかわらばんで呼びかける機会を逸したがそれでも風越、飯田工業、美須々、大町、大町北から20名ほどの申し込みがあったということであった。木曽高校の定時制の諸君も参加させたかったのだが、仕事の関係などで断念せざるを得なかった。参加する生徒、顧問の先生方楽しくかつ有意義な講習にしてください。前号で書いたように美須々にもボルダー壁ができ、近く飯田工業にも完成することになっている。大町北、風越には以前から壁がある。やっぱり身近なところに壁があるというのは何よりの動機付けなのかもしれない。

編集子のひとりごと

県外の読者の方々からいろいろなレポートをいただきました。高橋さんの親不知から西穂というのはハンパな山行じゃない。親不知から登ることもすごいと思うが、更に西穂までとは・・・。さすが群馬高体連。黒川さんの小川温泉のコースは3年前に木曽高校の生徒と白馬から逆コースで海へ抜けた。あのころは木曽高校全日制ワンゲル部には女子が4人いた。深志の西穂落雷は1967年のこと。今年は40周年となった。

藤原さんの4日間4座は見事。長野県内在住の人間では絶対に考えつかない企画だ。四国から来るということになれば、このくらい充実してれば十分元がとれる。それにつけても、我々がいかに恵まれた環境にいることか?同様に田中さんの北海道名山めぐりにもビックリ!なんという健脚、それに精力的。みなさんに脱帽。(大西 記)