不定期刊行            239号  2007.12.11

中信高校山岳部かわらばん     編集責任者 大西 浩

 木曽高等学校定時制

’07中信安全登山研究会

 12月11日、安全登山研究会が開催されました。今年一年間のそれぞれの学校の登山に関する諸活動の総括、並びに山岳部の冬山に向けての検討、山岳部活動に関わる諸問題についてなど多岐に渡って議論がなされました。

充実した内容の反面、今回は出席者が少なく残念でしたが、いくつかの学校では文書が校内で回覧されていない例もあったようです。これが単なる手違いならいいのですが、ちょっと心配です。出席されなかった学校には、近日中に大町北の柏原学校長から各校の校長に向けて、事務局(下岡さん)のまとめたものをメールで送ってくださるそうです。その心は、顧問ばかりでなく各校の「学校長」にもこの会で話された内容を伝えたいというところにあります。例年、年報についても登山部長経由で中信全高校の学校長(私学も含む)に無償配布しています。これらは、山岳部の活動に理解のない管理職に、少しでも理解していただけるようにとの思いで意図的に行なっています。管理職経由で報告が回ってきた際には、日頃の活動について、管理職と懇談し大いに訴えてもらえばと思っています。だから、ここでは内容はあえて書きません。悪しからず。

高教組確定交渉で訴えました

ちょっと古い話題ですが、過日(11/27)行なわれた高教組の確定交渉のときに山岳部の顧問として訴えたことを紹介します。

高教組の要求書の中に「特殊業務手当の適用対象の拡大と支給額の増額をはかるとともに、1時間単位の支給とすること。とりわけ、部活動等指導手当を大幅に増額するとともに、山岳部等の特殊性の高い業務については引率手当・危険手当等を新設すること。」というのがあります。これについての県教委の回答は、「課題として認識しているが困難である。」というものでした。私は05年度に旅費支給について、若干の進展があったことに感謝を伝えながら、「危険手当については、手当の新設が最も望ましいが、それができなければ当面県教委の責任で、@山岳引率については複数顧問での引率を義務づける、A安全登山研究会や山岳総合センターで行なわれる講習会への参加への積極的な補助をするという2点を考えてほしい」と主張しました。講習については、安全登山という観点とともにクライミング等の技術指導も必要です。今年は選手・監督団・国体委員会等の頑張りで国体での入賞も果たしました。山岳協会の役員としては県教委体育課からは、いつも「成果を!」と言われ続けていますが、実際にはクライミングへとシフトした国体においては、高校現場での指導者をどう養成するのかということも喫緊の課題です。こんなことも絡めながら、上記の主張をしました。最終的に文書回答以上に踏み込んだ言及はありませんでしたが、交渉用語として「課題として認識」とか「困難である」というのは、全くけんもほろろの回答ではなく、今後事態が前向きに進む可能性のある文言です。今年度交渉は、これで終了しましたが、来年度はこのことをベースにさらに少しでも前進できるよう、みんなで山岳部顧問が協働していければと思っています。

育て!元気な心

 読んだ方もいるかとは思いますが、「市民タイムス」で、高校山岳部について取り上げられた記事が掲載されましたので、紹介します。一部記事に間違いがあり(女子部員の在籍状況)ますが、取材を受けた小生の受け答えのミスですのでご容赦を。女子部員は県ヶ丘高校にもいますよね!

さて、読んでもらえばわかりますが、記事は、中信地区の高校山岳部の現状に言及した上で、塩尻志学館と木曽高校定時制について書かれているもの。中信地区の山岳部の活動は決して消えることはあるまいというのが僕の実感でもある。元気の出るような活動をみんなでやりましょう。

編集子のひとりごと

前回かわらばんを発行してから約3週間。この間、福岡県へ1回、静岡県へ2回、東京へ2回と飛び歩き(いずれも組合出張)、その合間に「信高山岳会の25周年記念誌(196ページ)」と「木曽高校定時制生活体験発表会文集(40ページ)」という2つの本を同時並行的に編集し、地公労と高教組の深夜に及ぶ確定交渉に各1回参加、「定通制高校のあり方を考えるネットワーク」の集いを主催。5月の事故の後遺症で、未だ右腕が痛むので週に2〜3回のリハビリ・・・。そんな中で山は11月15日に生徒と岩登り、11月17日に信高山岳会の例会で「越百」へ行ったきり。と、まあ充実しすぎるくらい充実した日々でありました。というわけで久しぶりの「かわらばん」でした。(大西 記)