不定期刊行            255号  2008.5.18

中信高校山岳部かわらばん     編集責任者 大西 浩

木曽高等学校定時制

どの感想も読ませます。センター講習会その2―受講生の声から

前回の研修にも参加しましたが、今年は1泊2日ということもあって他校生も多く来ていました。今年は4度雪上で歩行しましたが、一年前に習ったとはいえ、歩行の面では自己流になっていたかもしれません。今回の講習でより実践的な技術を身につけようと思いました。直上歩行や斜め登り、トラバースや直下歩行といったことを練習してやはり山は険しいものだと改めて実感し、そして今回の講習を糧として楽しく謙虚に都損をしようと思いました。技術も身についてきたので、とてもうれしく思います。ただ歩くときはいつも周りを警戒し、落石や雪崩に対しての感覚を身につけるべきだと思いました。こうしたことについてはこれからの山行で身につけていきたいです。今回はとてもよくできたと思います。県大会、そして雪山山行でもこの2日間で身につけたことを大切に取り組んでいきます。(生徒)

雪山に入るのは今回が初めてではありませんでしたが、何度雪山に来てもうまく歩けるということはなく早くうまくなりたいなと思いました。今回滑落時のピッケルストップ訓練を結構やり、回を重ねる度に感覚をつかめてきました。実際にピッケルストップを使うような事態にならない方がいいのですが、もしもの時に冷静に今回学んだことを生かしてけがのないようにしたいです。今日は雪が降っているということで、実技はなくなってしまいました。せっかく昨日学んだことを生かそうと思ったのに残念でした。6月には県大会があり、蝶ヶ岳にも雪があるので雪上でもしっかりと歩いて上位を目指したいです。講師の皆さんありがとうございました。(生徒)

何回もこの研修を受けているが身についていないことも有り復習という面で、今回の研修はかなり有意義な研修でした。歩行などなんとなく歩いていた所もあり、しっかり意識することの重要性を改めて感じました。滑落停止の練習もしたが滑落しないようにしっかり歩きたいと思った。リーダーとしてチームの全員に気を配り、周囲を確認しながら登山したい。(生徒)

防水対策をしていなかったので靴がぬれてしまったことが一番の反省点でした。この時期に雪の中で生活するのは貴重な体験だったのでよかったです。(生徒)

雪上歩行で長い距離歩くという初の体験をしたが、うまく歩くことができました。ただ歩くという行為がめだっていました。足下を見て歩くことが多かったので視野が狭くなっていました。だから雪崩、落石にいつでも対応できるように視野を広くもてるようにしたいです。今回の訓練で山登りの楽しさをさらに見つけることができました。(生徒)

一回しか雪山にはいったことがなかった。だから今回の研修講座はとても新鮮だった。雪上の歩行の方法や滑落停止訓練など、初めてのことばかりでよかったし、身についてきていると思う。次回の蝶ヶ岳山行に生かしていきたいと思う。2日目は雪で撤収してすぐ下山してしまったが、その行程で昨日学習したことが生かせてよかった。山側の斜面への注意や垂直、斜下への下降など意識してできた。下山している途中、雪崩の跡を見たが、やはりとても恐ろしくなった。自然の力は恐ろしいと改めて感じた。(生徒)

天候には恵まれなかったが、雪上での歩き方や気の配り方などがわかったのでよかったです。やはり油断するとすぐ事故になったりするのがわかったので、そのことを来年などにいかしていきたいです。(生徒)

装備が不足していた。荷物や装備がほとんど濡れてしまった。荷物のパッキングが遅い。事前準備の不足。雪崩の恐怖とか夜の寒さで眠れないとかつらいことはたくさんあったけど、雪上歩行のやり方とか、滑落停止とか貴重な体験がいくつもできてよかった。僕が本当に滑落したときに助けてくれた講師の先生がとてもかっこよくて先生のようになりたいと思った。(生徒)

本格的な泊りの登山は初体験だったので、わからないことや失敗だらけでしたが、先輩や先生、講師の方たちの様々の助言から多くのことを学ばせていただきました。ザックの重さにくじけそうになることも多々ありましたが、その苦労を乗り越えて見たキャンプ地から見た景色はとても素晴らしいものでした。雪上登山の装備、雪山の登り下りの方法など、この二日間で得た知識を生かして、これからも山登りに励みたいと思います。(生徒)

今回三回目の受講で、私が参加した中で、一番にぎやかで楽しかった。三回目という事で他の人より知識、経験があったので、自分がただ講義を受けるだけでなく、他校の生徒にもいろいろとアドバイスできることがあり、自分の成長を実感することができた。後輩にもしっかり人に教えられるようになってもらいたい。もちろん自分もさらにきちんと教えられるよう、「これからまた勉強せにゃいかんな」と思う。これから卒業してからはちょっとアルパインの方もやってみたいと思っている。そうなるとさらなる知識も必要になるし、危険度もたかくなるだろう。これからもそんな感じで山に関わっていくなら、また人に教えることもあるんだろうな。またしっかりやっていこう。(生徒)今回初めて参加させて頂きました。雪上訓練では歩行の基礎から教えて頂き大変有意義でした。また雪崩の恐ろしさも体感することができました。登山経験の無い状態での参加でしたが、丁寧にご指導頂き有難うございました。(顧問)

共に参加された先生によると「30年間で初めてといった状況で、扇沢から登り始める時点で一面雪だらけでした。私自身雪の残った場所での山登りは、高校の時の白馬岳以来で、雪上での歩き方の勉強になりました。ピッケルの使い方から始まり、実際に滑落しての滑落停止などまだまだ入り口ではあったものの良い経験になりました。初日の夜から雪が降り続き、その中でのテント泊そして下山と驚くことばかりでした。(顧問)

天候の関係で予定短縮となったのはやむを得なかったですが、1.この時期の降雪とそれに見合う対処を学べました。2.ロープワークが時間不足でしたが、基本は思い出しました。3.アイゼンなしも勉強になりましたし、(生徒への)グリセードでの楽しませ方も参考になりました。4.なにげなしにしていることに意味があることを学べる機会でもあります。休憩ポイント、雪崩対策への注意点等見過ごしていることに気づかされました。5.雪崩の破壊力を見ることもできました。(顧問)

編集子のひとりごと

今回の感想はいつも以上にじっくり読ませるものが多い。雪が降った分実践的だったこともあるだろうが、それだけいい研修会だったんだろうなと自画自賛。ともに講師を務めた今滝さん、河竹さん、それから参加してくれた学校と悪天に感謝。(大西 記)