不定期刊行272号  2008.10.03
中信高校山岳部かわらばん     編集責任者 大西 浩
木曽高等学校定時制
中信地区安全登山研究会「登山研修交流会」のお誘い
近く、中信地区の各校には、学校長経由で標記案内が届くと思う。2003年より始めてきた顧問の自主的な研修会であるこの「交流会」。昨年、一昨年はセンターと共催で行ったが、今年度は、7月に行われた第1回の安全登山登山研究会の際に、地区(学校)持ち回りで行おうと言うことになり、今年度は木曽地区で行うことが確認された。
本年度は長野県内においても山岳遭難事故が多発し、県警は「山岳遭難多発注意報」を出したほどだ。そういった状況の中、危急時対策なども含めた山岳部顧問の総合的な力量を高めることが求められている。中信地区の顧問ではない方の参加も大歓迎しますので、直接大西まで連絡をください。授業が終わってから来て頂ければよい時間帯を設定しました。途中からの参加でも構いません。
以下に正式な要項を挙げておきますが、ちょっと本音の話を・・・。この交流会の一番の主眼は文字通り「交流」です。交流会開始の時間は遅くなっていますが、翌日の朝はゆっくり出発しますので、一晩じっくり酒を飲みながら、山談義に花を咲かせましょう。なお、今回は気象予報士でもある木曽高校の花井先生に特別に講演をお願いしました。貴重な機会だと思います。生徒を連れての参加も大歓迎です。ぜひご検討下さい。
中信地区安全登山研究会「登山研修交流会」開催要項
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全日程を通じて、登山やクライミングの経験の有無に関わらず、参加いただける内容になっています。
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生徒の参加もご検討ください。
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今後も継続的に開催したいと考えていますので、趣旨をご理解いただき、積極的にご参加ください。
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顧問の間の交流も主眼の一つです。
講師
花井嘉夫 氏(木曽・木曽青峰高校教頭)
長野県で初の気象予報士資格取得、下伊那農業高校などで山岳部顧問をつとめる
大西 浩 氏(木曽高校教諭)
中信高体連登山専門部委員長、長野県山岳協会理事長、日体協公認スポーツ指導者(山岳上級指導員)
日程および内容
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   日時  | 
  
   場所  | 
  
   内容  | 
  
   備考  | 
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   10月31日 金  | 
  
   17:00  | 
  
   木曽高校 同窓会館  | 
  
   実技1 背負い搬送実習 ・          
  「さらし」利用 ・          
  「ザック」利用 ・          
  「ロープ」利用 ・          
  「ハーネス」利用  | 
  
   要救護者をレスキューポイントまで搬送する方法の検討  | 
 
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   18:30  | 
  
   木曽高校 同窓会館  | 
  
   夕食  | 
  
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   19:10  | 
  
   木曽高校 同窓会館  | 
  
   実技2「ロープワークの基本ほか」 ・          
  ロープの結び方 ・          
  簡易ハーネス(安全ベルト) ・          
  ロープの固定と通過  | 
  
   ルート上の危険箇所を安全に通過するための具体的方策の検討  | 
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   20:10  | 
  
   木曽高校 同窓会館  | 
  
   講演 ・          
  講演「気象情報の見方と求め方」 講師 花井嘉夫先生  | 
  
   高層天気図・予報支援図などをどう山登りに活かすかなど具体的なお話をしていただく予定です。  | 
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   21:10  | 
  
   木曽高校 同窓会館  | 
  
   活動交流・懇親 ・          
  山岳部の活動交流  | 
  
   山岳部の活動についての意見交換と顧問間の交流  | 
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   23:00  | 
  
   木曽高校 同窓会館or グラウンド  | 
  
   実技3「ビバーク体験」 ・          
  ツェルトによる露営体験 就寝(同窓会館またはビバーク)  | 
  
   木曽高校グラウンド周辺にて、ビバークの方法などについて検討  | 
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   11月1日 土  | 
  
   7:00  | 
  
   木曽高校 同窓会館  | 
  
   起床 ・          
  朝食 ・          
  清掃  | 
  
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   8:30  | 
  
   児野山 登山  | 
  
   実技4 8:30 木曽高校同窓会館出発 ・          
  児野山(1280.9m)登山 ・          
  途中危急時対策:搬送訓練 ・          
  読図 ・          
  途中の「権現の滝岩場」でロープワークおよびクライミング実習  | 
  
   前日からの実技の実践。地図には書かれていない登山道を読図しながら、登山。 注)「児野山」は2万5千分1の地形図では「城山」と記載  | 
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   14:00  | 
  
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   終了・解散 解散後時間の余裕のある方:  | 
  
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持ち物
1)実技 日帰り登山装備(行動食は各自でご用意下さい)クライミング用具(お持ちの方だけで構いません)ツェルト、ブルーシートなどビバーク用装備(ビバーク体験したい方)
2)宿泊 宿泊用具、シュラフ
費用
1)宿泊 :宿泊暖房費500円、夕食代・朝食代2200円、交流会費用実費
その他
1)全日程でなくてもかまいませんので、ご参加ください。
2)基本から行いますので、経験の有無に関わらず、ご参加ください。
3)用具等がない場合は、ご相談ください。
4)生徒にも有意義な研修になると思いますので、クラブ活動と合わせての参加も歓迎します。生徒と一緒にご参加下さい。
編集子のひとりごと
昨日(2日)、アウトドア部の生徒と権現の岩場でクライミングをした。まだ紅葉には早かったが、本文で取り上げた「交流会」が行われる11月1日には紅葉真っ盛りだろう。権現の滝、城跡、御嶽山の遠望など遊歩道が整備された児野山で行われる登山と木曽高校で行われる実技講習と講演、そしてなにより「交流会」。木曽高校では顧問の田口先生、木曽高校ワンゲル部のOGの生徒などと一緒に心暖まるおもてなしをする予定でいます。是非おいで下さい。(大西 記)