不定期刊行            275号  2008.10.25中信高校山岳部かわらばん     編集責任者 大西 浩

木曽高等学校定時制

国体 長野県少年男子の活躍

旧聞に属するが、今年の国体に於ける長野県少年男子の活躍は見事であった。先日行われた長山協理事会で、国体委員長の浮須さんより「中嶋君は実力通り、尾形君は気力でよく粘った。」とのコメントがあったが、ボルダリング4位、リード3位と立派な結果を残してくれた。尾形君は高校に入ってから山岳部の活動の一環としてクライミングにも取り組んできた。一方中嶋君はCMCに所属しているが、二人がただ単に人工壁でのフリークライミングに目的を求めているのでなく、アルパインスタイルにスタンスをおいて活動をしているのは何とも頼もしい。この活躍の様子は、信毎と中日新聞でデカデカと写真入りで報道されたので見た方も多いかと思うが、成年男子の笠原君(大町高OB)と喜多さんの様子も含め、長山協ホームページにも写真報告をしてあるので、ぜひご覧いただきたい。

ポリウレタンミッドソールの破壊についてメーカーにもの申す 2

《2人の読者からご意見を頂きました。後段は単なる靴底の剥がれへの対処法です。》

靴底が剥がれてしまう話、そんなに頻繁に起こっているのね!っとおどろいたり納得したりして拝見しました。なんと私は、この10年ほどの間に2回も経験しているんです。1回目は、10年ほど前、北沢峠から仙丈に登り始めて1時間ほどの時のこと。愕然としましたよ!そんなことがあるなんて、全く思いもよらなかったし、聞いたこともありませんでした。久しぶりの山行だったので、一番大切な足回りのチェックの不備に、我が身を恥じました。結構古い靴だったので、山行前に前兆に気付けなかった、と思い、情けなくて恥ずかしくて消え入りたいぐらいでしたよ!仕方がないから、予備の靴紐とか細引きとかで縛って、そのまま下りました。

新しい靴を買いに行った時に、恥を忍んで店の人にそのことを聞いたら、「そういうことは時々あります」といわれ、またびっくりしたものでした。その時、L社の靴を買って、とても履き心地がよくて、ご機嫌に、けれど同じ轍は踏まないようにと、玄関の靴棚に丁寧に仕舞って(ベランダの物置は絶対にいけませんと言われたので)、大事に履いていたのです。それが、今年の夏、爺婆たちと上高地に行こう、っていうので、久しぶりに履いてあげようと思ったのです。沢渡で車を置いて、なんだかんだと用意している間に、足下が何だかフワフワしたようなヘンな感じがするので、見ると・・・!!車にスニーカーが乗せてあったので助かったのですが、ショックでした。買ってからたった7・8年しか経っていないのに!と。今度は、もったいないなあ〜、って方が強かったのですけど。

もう1件、去年のこと。北沢峠で一緒だった職場の仲間がやはり歩き始めてしばらくしたら靴底が剥がれてしまった、あの時と同じだ!と報告してくれたことがありました。

こんなにも起こることならば、おっしゃるとおり、経年劣化や保管の不備などの注意喚起では済まないと思います!メーカーの責任です!そして、山靴の寿命をそんなところで納得している消費者(あえて登山者とは言いません)にも責任があると思います。登山者は声をあげるべきです。(東京 本多典子)

私も何回か経験があるので少し述べさせてください。L社の革登山靴が割合軽くて気に入っているので長く履いています。ビブラム底が剥がれたので靴用の接着剤をいろいろ試したのですが、長持ちせず、あまり効果がありませんでした。あるとき難接着材料用と書かれたプラスチック、ステンレスも付く弾性の2液剤の接着剤があったので試してみるとなかなか調子が良くかなり長持ちします。やはり接着剤ですから何時かは剥がれるのですが、しぶとさでは群を抜いていると思います。メーカーの宣伝をするつもりはありませんが、セメダインのEP001Nというエポキシ樹脂系の弾性接着剤で40分で硬化し、1日経てば完全に接着しています。普段履いている靴もこれによりかなり寿命が延びています。ホームセンターなどで普通に売られているので是非1度試してはいかがでしょうか。値段は800円くらいだったと思います。ただし発泡ポリウレタンの靴底に合うかどうかはわかりませんが。(静岡 黒川勝)

編集子注)最低限の自衛手段として、@購入年月日を明記しておく。A山行前に靴底を押さえてみる。B高温多湿状態を避けて保管。はすべきでしょうが、「アッパー」素材は通常5年程度でだめにはならない。やはり問題は多い。

第270号にあったGPSについて

《こちらも読者(岡山 田中初四郎さん)のご意見です。ご参考にどうぞ。》

大さんの持っている日本語版MAP60CSxは地図を含め12万円を越えます。この3月まで岡山県高体連登山部所有のGPSを保管・運用していましたが、委員長を辞めると同時に手元になくなりました。鳥海山・月山でGPSの威力を知ったので,山スキーをするためにGPSを買うことにしました。

<条件>@森林帯でもLOST状態になりにくい感度の機種。A12万円もGPSにかけられない。・・・感度・使用実績からMAP60CSxが最適と判断。GPSとしての機能は日本語版と同等の英語版がほぼ半額で購入できることを知った。(IDA ON−LINE:MAP60CSx英語版《本体のみ》60,000円、液晶保護フイルム1,000円 税込み合計¥64,260円《送料無料》)アップアップダウン製作所 GARMIN用日本地図1:25000道路ナビ+トポv2.0 11,710円《税込み,送料160円を含む》家電量販店 MicroSD Card 2GB 3,280円《税込み》合計:79,250円

〈メリット〉@日本語版より4万円ほど安く、同機能のGPSが購入できる。A転送できる英語版の地図には登山道が明示される。(日本語版以上にたくさんの道が表示される)〈デメリット〉@転送できる地図が等高線20m間隔の地図である。(近いうちに10m間隔の地図が販売とか?)A本体の操作ボタン表示、画面表示が英語なので慣れるのが大変?〈補足〉@7月から使い始めたが設定に時間を取られたが今は困ることはない。AGPS本体の付属日本語説明書はよく分からない。Bインターネット上に詳細な仕様説明http://tka.jp/wiki/?GPSMAP%2060CSxなどがあるので困ることはない。

編集子のひとりごと

情報交流ができればいいですね。気楽にお返事下さい。山行報告も歓迎。(大西 記)