不定期刊行            第327号  2009.10.17中信高校山岳部かわらばん     編集責任者 大西 浩
木曽高等学校定時制
今年度も1に「交流」、2に「実技(地図読み)」
中信高校安全登山研究会「登山研修交流会」のお知らせ
昨年は生徒、また中信以外の県内外の先生の参加も得て、「木曽高校」と「木曽町城山」で読図と搬送、ロープワークを実習・交流した中信高校安全登山研究会主催の「登山研修交流会」の今年の詳細が決まった。2003年度から顧問の交流を主眼に、高校山岳部の指導に役立つ「研修会」をと「中信の山岳部顧問及び経験者」の中から自主的に始まったものだが、今年度は全体のとりまとめ役である講師を県ヶ丘高校の松田さんにお願いし、県ヶ丘高校と三才山周辺をフィールドに「読図」にポイントをおいた内容で実施する。計画の段階で、小生も中信の高体連専門委員長ということで、松田さんと安全登山研究会事務局大町北高の西牧さんから、内容について相談され関わってきた。
松田さんが中心にということで、メインの研修は、彼の十八番である「読図」をみっちりやろうということになり、「松本市東部の里山である『戸谷峰・六人坊・三才山』周辺をフィールドに地図には書かれていない登山道を読図しながら、登山することと、危急時対策として、烏帽子岩でのロープワーク」をすることとした。
いうまでもなくこの「研修会」は、中信地区の校長会の認めている公的な会で、中信地区の高校には開催通知が配られているので、参加者は「学校出張」扱いとなる。今年度からは、中信高体連の講習会としても位置づけがされ、金銭的補助もしていただけることになった。「衰退」しているともいわれる高校山岳部が中信地区では今なお命脈を保っている一番の理由は、「顧問」の力によるところが大きい。この研修会で横のつながりをより深くし、高校山岳部の活性化につなげて行きたいと考えている。昨年同様中信の高校の顧問はもちろん、顧問以外の方、山岳部の生徒、さらには県外も含め中信以外の方も積極的に参加してほしい。中信以外の参加希望者は私のところへご連絡ください。
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安全登山研究会「登山研修交流会」開催要項
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全日程を通じて、登山やクライミングの経験の有無に関わらず、参加いただける内容になっています。
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生徒の参加もご検討ください。
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今後も継続的に開催したいと考えていますので、趣旨をご理解いただき、積極的にご参加ください。
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顧問の間の交流も主眼の一つです。
*講師 松田 大 氏(松本県ヶ丘高校教諭)  大西 浩 氏(木曽高校・木曽青峰高校教諭)
日程および内容
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   日時  | 
  
   場所  | 
  
   内容  | 
  
   備考  | 
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   10月30日 金  | 
  
   17:00  | 
  
   県ヶ丘高校理科棟一階化学実験室  | 
  
   実習1  ・ 搬送実習 ・ ロープワーク実習  | 
  
   要救護者をレスキューポイントまで搬送する方法やルート上の危険箇所を安全に通過するための具体的方策の検討の検討  | 
 
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   18:10  | 
  
   同 上  | 
  
   実習2 ・          
  読図  | 
  
   地形図上に登山道が明記されていないルートの事前検討,および危険箇所の予測  | 
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   19:00  | 
  
   同 上  | 
  
   活動交流・懇親・夕食 山岳部の活動交流  | 
  
   山岳部の活動についての意見交換と顧問間の交流  | 
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   21:00  | 
  
   県ヶ丘高校同窓会館  | 
  
   就寝  | 
  
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   10月31日 土  | 
  
   7:00  | 
  
   県ヶ丘高校同窓会館  | 
  
   起床 ・          
  朝食 清掃  | 
  
   | 
 
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   8:30  | 
  
   烏帽子岩 登山  | 
  
   実習3 8:30 県ヶ丘高校同窓会館出発 ・          
  戸谷峰、六人坊、三才山峠経由 烏帽子岩(1,621m)登山 ・          
  途中危急時対策:搬送訓練 ・          
  読図 ・          
  途中でロープワークおよびクライミング実習  | 
  
   前日からの実技の実践。地図には書かれていない登山道を読図しながら、登山。25000分の一地形図では「三才山」  | 
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   15:00  | 
  
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   終了・解散  | 
  
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※ 1日目の研修内容は、参加者のメンバー構成によっては変更の可能性もあります。
持ち物
1)  実技         日帰り登山装備(行動食は各自でご用意下さい)
クライミング用具(お持ちの方だけで構いません)
              ツェルト、ブルーシートなどビバーク用装備(ビバーク体験したい方)
2)  宿泊         宿泊用具、シュラフ(布団がありませんので、必ず持参してください)
費用
1)  宿泊 :宿泊費40円、夕食代・朝食代2200円、交流会費用実費
その他
1)  全日程でなくてもかまいませんので、ご参加ください。
2)  基本から行いますので、経験の有無に関わらず、ご参加ください。
3)  用具等がない場合は、ご相談ください。
4)  
生徒にも有意義な研修になると思いますので、クラブ活動と合わせての参加も歓迎します。生徒と一緒にご参加下さい。
5)  人数集約の都合上、10月23日までに出欠票をお送りください。
6)  地形図 「三才山」は事務局で準備いたします。
編集子のひとりごと
9月から中高年、ジュニアと講習会を行ってきたが、本職の「高校教師」としての研修会。松田さんに頼まれたので、研修会の一日目の「読図」の部分で、今年6月に行われた(11月に同様の内容でもう一度行われる)国立登山研修所の「安全登山普及指導者中央研修会【読図プランニングコース】」の際に主任講師の小林亘さんが行った講義を、私なりにアレンジしたものを使いながら、みんなで研修できればと思っています。ご期待いただき、ふるってご参加下さい。何はともあれ、みんなで集まって一杯やりながら、高校山岳部の「あんなこと、こんなこと」をみんなで語り合いましょう。(大西 記)